◇2枚の「甲子園切符」かけ
第90回全国高校野球選手権記念神奈川大会(県高野連、朝日新聞社主催)は12日、横浜スタジアム(横浜市中区)で開幕した。南大会(92校)と北大会(99校)のそれぞれの頂点が手にする2枚の「甲子園切符」をかけ、球児たちが熱戦を繰り広げる。開会式に続いて行われた試合では藤沢西が相洋を、弥栄が伊勢原をそれぞれ降し、2回戦進出を決めた。【杉埜水脈、高橋直純】
晴天の下で行われた開会式。約1万8000人の観衆が見守る中、昨夏の優勝校・桐光学園を先頭に、191校の選手約3600人が吹奏楽の行進曲に合わせて力強く入場行進した。
松沢成文知事は「練習の中で培った野球に対する思いを一生懸命この大会でぶつけてください」とあいさつ。続いて横浜翠嵐の原田拓也主将(3年)が「支えてくれたすべての人たちへの『ありがとう』の気持ちを一投一打にこめて、ともに努力してきた最高の仲間と全力でプレーすることを誓います」と選手宣誓した。
「野球は一人ではできない」との思いから「仲間」や感謝の言葉を盛り込んだ原田主将。列に戻ると、他校選手からもねぎらいの言葉がかかった。
司会をした小田原マネジャーの岡宮稜子さん(同)は「最初の『ただ今より』という言葉が一番緊張しました」と終わってほっとした様子だった。
開幕試合では武相マネジャー山中翔馬君(同)が始球式投手を務め、他校のマネジャー95人がマウンドを取り囲んだ。ワンバウンドしたが、「気持ちいいですね。(中学時代の恩師で故)三輪(常夫)監督に『ストライク入れろよバカ野郎』って言われそう」とほほ笑んだ。
◇南大会
▽1回戦
【横浜スタジアム】
相洋
000000030=3
00001030×=4
藤沢西
◇北大会
▽1回戦
【横浜スタジアム】
伊勢原 0010000=1
弥栄 3100121=8
(七回コールド)
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◇「泥臭い相洋野球」後輩に−−相洋・古屋将大投手(3年)
互いに無得点の五回裏2死二、三塁。藤沢西の3番・町田翔平二塁手(3年)に投げた直球が左前に運ばれ、先制点を与えてしまった。「考えた結果、直球を選んだ。悔いはないです」と語る。
1年の時から主戦を任された。1、2年の冬、走り込みのしすぎで右足を疲労骨折してしまったが、持ち前の根性でけがを克服してきた。それだけに監督やチームメートからの信頼も厚い。
この1年、チームは揺れ動いた。シード校として臨んだ昨夏も初戦敗退。新チームで臨んだ昨秋は4強まで上り詰めたものの、「おごりや高ぶり」で自分の野球を見失い、春の大会は3回戦で敗退。リベンジをかけて、最後の夏を迎えた。
基礎体力を身につけ、基本に忠実なプレーを心がける山田嘉之監督(35)の「泥臭い相洋野球」。その伝統を継いだ後輩たちが次こそ花を咲かせてくれる、と期待をかける。【高橋直純、写真も】
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◇高校野球テレホンガイド
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7月13日朝刊