国内企業の白熱電球生産量で2位の東芝ライテックが製造中止を発表したことで、白熱電球から蛍光ランプへの切り替えが進みそうだ。地球温暖化に対する企業の対応はスピード感を増している。
日本電球工業会によると、国内で使用されている全照明ランプのうち蛍光ランプは64%で増加傾向にあるが、店頭価格が白熱電球の数倍〜10倍程度と高いため、普及が急速には進んでいない。
温室効果ガス削減を促進する経済産業省は、切り替えを加速させようと、甘利明経産相が今月5日に北海道・洞爺湖で開かれた「地球温暖化問題に関する懇談会」で、蛍光ランプへの全面移行目標を打ち上げた。
東芝ライテックの動きは、目標を先取りするもので、「温暖化への対応が重視されているなか、率先して対応を決めた」と言う。同社の白熱電球の売り上げ約17億円(07年度)がすべてなくなるが、増産する蛍光ランプの売り上げが10年には現状より50億円増える見込み。
国内メーカーとして生産首位の松下電器産業も既に蛍光ランプの増産に乗り出しており、今後は蛍光ランプへの切り替えの検討に入る見通し。市場の大半を占める大手2社が生産停止に踏み切れば、国内市場から白熱電球が消える可能性が高い。【秋本裕子】