【ワシントン斉藤信宏】米金融大手ワコビアは、14日発表した1〜3月決算の中で、低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題に絡む証券化商品の評価損や貸し倒れ引当金など計48億ドル(約4800億円)の損失を計上、3億5000万ドルの最終赤字に転落した。ワコビアは同時に70億ドル(約7000億円)の増資を実施すると発表。損失計上で低下する自己資本比率の引き上げを図る。
ワコビアは07年決算で計36億ドルのサブプライム関連損失を計上しており、今回の分を合わせると、損失計上は計84億ドル(8400億円)に膨らんだ。
ワコビアは住宅ローン事業を業務の中核としており、今年に入ってからローンの焦げ付き加速で業績が悪化した。今年2月に優先株発行による35億ドルの資本増強を実施したばかりだが、多額の追加損失計上を受けて、さらなる増資に踏み切る。複数の欧米メディアによると、資本参加するのは米投資ファンドのウォーバーグ・ピンカスなどとみられる。また、減配を実施することで20億ドルの資本を温存できるとしている。