福田康夫首相は14日、中国の胡錦濤国家主席に対し、国際的批判が強まるチベット自治区の暴動問題について、情勢改善に向けたメッセージを送ることを決めた。内容は、(1)関係者の冷静な対応(2)情報公開(3)対話の努力−−の3本柱。
15、16日に中国を訪問する自民党の伊吹文明、公明党の北側一雄両幹事長らに、胡主席あての首相親書を託した。首相は14日、首相官邸で伊吹氏にこの方針を指示。伊吹氏らは16日午前に胡主席と会談し、メッセージや親書を届ける予定だ。
福田首相はこれまで、5月に胡主席来日を控えているため、チベット問題について「一番責任があるのは中国だと思うが、平和的に話し合いで解決してほしい」と控えめな表現にとどめてきた。
しかし、欧州各国を中心に中国の強気な対応に批判が高まり、8月の北京五輪ボイコットを呼びかける声が広がっていることなどを受けて、一歩踏み込んだメッセージを送ることにした。【堀井恵里子】