◇好きなことで商売−−川田美紀さん(37)
◇独立開業、着物が似合う街金沢で
金沢市で3月14日にオープンした茶室カフェ「畳世(たたみぜ)」は、着物の展示販売も手がける新しいスタイルが人気だ。オーナーの川田美紀さん(37)は、米ソフトウェア大手のホームページを作るウェブデザイナーから、1人で独立開業を果たした。「好きな着物で店を開きたかった」という川田さん。着物への思いや開業の苦労を聞いた。【栗原伸夫】
――オープンのきっかけは。
川田さん カフェと着物が好きで、融合させて何かできないかなと思いました。東京の目白に「着物カフェ」があって、古民家のような建物を使った場所なんです。帯や反物を扱っていてすてきだなと思いました。自分も着物で出かけられる場所を作りたいと。金沢は着物が似合う街。加賀友禅など伝統文化も根付いているので決めました。
――どんな着物を扱っていますか。
川田さん 20〜50代の女性をターゲットに、花柄やしま模様などのアンティークが中心です。東京や京都、地元の富山で買い付けています。扱っているのは40〜50点。気軽に着てもらおうと、値段は3000円〜2万円に設定しています。食事や買い物に行く時など普段のおしゃれの中に取り入れてもらいたいです。
――着物の魅力は何ですか。
川田さん 季節によって変わる大胆なデザインや柄です。柄には意味もあるんです。クモの巣模様は「すてきな男性に出会えますように」という意味。亀甲柄は縁起もの。麻の葉は「子どもの成長が進みますように」という意味。すてきですよね。季節を先取りするのも粋です。桜の柄なら2〜3月に着るのが粋なんです。
――着物を広めるために必要なことは。
川田さん 着物を着るにはきっかけが必要で、自分のお店を入り口として使ってもらえたら。潜在的な着物ファンは多いと思います。ウェブ上の会員制サイトには金沢の着物ファンで作るものもあります。着物を着ると背筋が伸びて、所作も女らしくなりますし、違う自分になれますよ。
――独立開業に不安はありましたか。
川田さん 当然ありました。起業に関する講習を受けたり、知人の経営者に話を聞いて。でも大胆な性格なので思い切って決断しました。好きなことで商売をしたいと思っていましたし。利益は出さなければいけませんが、お客さんが喜んでくれればと思っています。
――将来の考えはありますか。
川田さん オンラインショッピングや着付け教室を考えたいです。着物をメーンにしながら、カフェでお茶やお菓子を楽しんでほしいです。のんびりとくつろいでもらえるような空間にしていきたいですね。
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■人物略歴
◇かわた・みき
富山県高岡市生まれ。同市内の県立高卒業後、銀行勤務などを経て、ウェブデザイナーに。金沢市新竪町に3月、茶室カフェ「畳世」をオープン。店名はフランス語の造語で「日本びいき」を意味する。営業は午前11時半〜午後7時半。水曜定休。電話(076・263・2632)。ホームページ(http://www.tatamisee.com/)。
4月13日朝刊