ポルトガルは南部の観光地アルガルベに新たに建設されるサーキットを舞台に、同国でのF1開催を復活させることに意欲を見せている。現地時間(以下、現地時間)11日『ロイター』通信が伝えている。
ポルトガル南部のアルガルベ州、ポルティマンの街とモンシークの丘の中間にある300ヘクタールの敷地に2億ユーロ(約310億円)を投じて建設されるアルガルベ・インターナショナル・サーキット。コース全長は約4.7kmで、1万5,000席のVIPタワーを含む観客収容人数は10万人、またサッカー場、高級ホテル、集合住宅などの施設もある。
同サーキットはすでにFIA(国際自動車連盟)の認定を受けており、今年10月末までには利用可能になると予想されている。さらに11月には、スーパーバイク世界選手権の最終戦を開催する予定となっている。
またサーキット・ディレクターのパウロ・ピニェイロ氏は、11日、『ロイター』の取材に対し、ひとつのF1チームが来年1月にテストを行なう予約をすでにしており、他チームとも交渉中であることを明らかにしている。
なお、ポルトガルでは1958年から1960年までの3年間、ポルトとモンサントでF1が開催されていた。その後、1984年からはエストリルで開催され、1985年には故アイルトン・セナが大雨の中でF1初勝利を挙げた歴史がある。しかし、安全性の問題のため、エストリルは1996年を最後にF1カレンダーから外れていた。
ポルトガルのスポーツ副大臣ラウレンティーノ・ディアス氏は「主要な世界選手権の一員となるべく、政府はポルトガルのために最善を尽くす。このサーキットはあらゆるモータースポーツを開催する用意ができており、F1にもっとも適している」とアルガルベでのF1開催に意欲を見せている。
さらにマニュエル・ピーニョ経済大臣も、同国の経済不況対策に必要な個人投資を促進する取り組みの一端として、F1開催を復活させることに関心があると語っている。
なお、隣国のスペインでは今年、バルセロナのサーキット・ド・カタロニアとバレンシア市街地コースで2回のF1グランプリが開催され、また南フランスのヘレス・サーキットもテストで頻繁に使用されている。