【国頭】国頭村がスポーツ合宿地として注目を集めている。プロ野球の日本ハムファイターズ2軍がキャンプする「くにがみ球場」に加え、陸上競技場が昨年完成。山と海を目の前にした静かな練習環境が好評。陸上で日本トップレベルの企業や高校が年末年始、同村でスポーツ合宿を実施した。村は今期のスポーツ合宿で、約4000万円の直接経済効果があると試算、地域おこしにつながると期待している。
村は国頭陸上競技場の完成を機に、積極的に誘致に乗り出した。毎年、合宿しているヤクルト男子陸上競技部前監督の安田亘氏を通して昨年、大阪で開催された日本選手権や全日本実業団対抗陸上競技選手権(岐阜県)の会場で、国頭でのスポーツ合宿を提案した。
昨年12月には、ことしのニューイヤー駅伝に出場した九電工や2006年の全国高校駅伝で優勝した須磨学園高校女子陸上部など、日本トップレベルの企業、学校が合宿した。
目の前に山と海が迫る陸上競技場は、体に負荷がかからない砂浜での練習や、山の傾斜で心肺機能を鍛えられるなど、複合的な練習が可能。交通量が少ない国頭は、ロード練習に向いていると好評だ。
昨年、東京マラソンを制したケニア出身のダニエル・ジェンガ選手(ヤクルト)をはじめ、アテネ五輪女子マラソン金メダリストで、北京五輪出場も確実な野口みずき選手が3月に来村することも決定した。
村企画商工観光課が経済効果を試算したところ、昨年12月からことし4月までの期間中、予約を含めた陸上8チーム、野球4チームの宿泊代や食事代などの直接効果だけで約4000万円に上った。同課はファンや観光客による買い物など、波及効果が村への活性化につながると期待している。
一方で課題もある。最大の問題は宿泊できる人数。陸上競技場近くには大人数を一度に収容できる宿泊施設が少なく、ピーク時には名護市から通わなくてはいけない状況。
現在、村内の建設業者が最大80人宿泊可能な施設を公園近くに建設中で、村関係者は施設の完成を待ち望んでいる。
那覇空港から国頭まで時間がかかり「路線バスも複雑で、移動が不便」との声も関係者から寄せられたが、企画商工観光課職員が選手、スタッフの送迎を行い、対応している。
担当の知花靖課長補佐は「今後も積極的に利用者数を増やして、村の活性化につなげたい」と力を込めた。
(金城良広)