中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、警察当局は、中国の製造元「天洋食品」で梱包(こんぽう)される直前の作業段階か、日本への陸揚げ直後に有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が混入したとみて重点的な捜査を進めている。当面は国内捜査を優先させ、その結果をみて、中国側との捜査連携を進めていく。
千葉、兵庫両県警は、問題商品を輸入した商社「双日食料」(東京都港区)、輸入元「ジェイティフーズ」(品川区)などから事情を聴き、警視庁の協力を得ながら同一商品の鑑定を進めている。
千葉県警はメタミドホス中毒になった市川市と千葉市稲毛区の2家族が食べた「CO・OP手作り餃子」(ともに07年10月20日製造)と同じ製造ライン、同じ日時に作られたギョーザ2個をコープ側から提供を受けて鑑定したが、メタミドホスは検出されなかった。
工場の初期工程で混入したとすれば、鑑定した2個からも検出されるはずだとして、梱包直前、限られた製品に混入した可能性が高いと推測している。
日本に陸揚げされ、倉庫に移し替える際に初めて、コンテナが開けられるため、途中で何者かが商品に触れる可能性はない。被害が千葉と兵庫に分かれているため、日本で混入したとすれば、陸揚げ直後とみて流通ルートの確認を急いでいる。【遠山和彦、山本太一】