◇50円切手と交換
書き損じの年賀状などが家の中で眠っていませんか――。フィリピンやネパールの子供の教育や医療を支援しようと、杉並区のNPO法人「チャイルド・ファンド・ジャパン」が書き損じはがきを回収している。「1枚でも2枚でも、家庭や学校、職場で集めて送ってほしい」と呼びかけている。【吉永磨美】
チャイルド・ファンド・ジャパンは1975年に社会福祉法人として設立。05年3月にNPO法人になり、フィリピンとネパールを中心にアジアやアフリカ地域の子供たちに対する教育などの支援を続けている。
書き損じはがきは92年から回収を始めた。回収したはがき(未使用)は手数料(5円)を郵便局に納めて50円切手と交換。交換した切手を法人の機関紙や資料を送付する際に使用する。その同額を法人予算から差し引いて、フィリピンとネパールに対する支援に充てている。
ネパールでは交通の便が悪く居住地域から病院までの移動方法が徒歩しかない。到着まで3日間かかる地域もあるという。妊婦が産気づいても、病院にたどりつけず、地域の保健施設で分娩(ぶんべん)する場合もある。
その際、破傷風などに感染せず清潔で安全な分娩ができるよう、最低限必要なものをそろえたのが「安全分娩キット」。へその緒を切るためのカミソリ、手を洗う石けんなどが入っている。キットは、現地の病院で書き損じはがき1枚分の金額で買うことができ、法人が購入して施設に配布している。ネパールの病院へ資金援助もしている。
このほかにフィリピンのルソン島南西部にあるパラワン島で少数民族の子供たちの教育支援や食糧支援などにも充てられる。06年は全国からはがき約5万枚が寄せられたという。
送付先は〒167―0041 東京都杉並区善福寺2―17―5 チャイルド・ファンド ハガキ係まで。問い合わせは同法人(03・3399・8123)。
〔都内版〕
2月3日朝刊