大相撲時津風部屋の序ノ口力士、斉藤俊(たかし)さん=当時(17)、しこ名・時太山=が名古屋場所前の昨年6月、けいこ中に急死した事件で、愛知県警捜査1課などは元時津風親方(57)=本名・山本順一、元小結双津竜=を9日からの連休前後に傷害致死容疑で逮捕するとともに、主導的役割を果たした兄弟子3人を中心に同容疑で立件する方針を固めたもようだ。
斉藤さんの死因をめぐっては昨年10月、新潟大の組織検査で「多発外傷による外傷性ショック」との結果が出たが、県警は公判対策などを視野に再度同検査の実施を決定、同年11月に名古屋大に嘱託していた。
再検査も詰めの段階に入っており、県警は死亡前日の兄弟子らによる暴行と、当日の過剰な「ぶつかりげいこ」が死につながったとの判断に至ったとみられる。
また、兄弟子らの供述から、元親方の指示で暴行などが行われたと判断したもようだ。
これまでの調べでは、斉藤さんは昨年6月25日夜、同県犬山市の寺院に時津風部屋が借りていた宿舎で、脱走を繰り返したことから元親方に叱(しつ)責(せき)され、ビール瓶で額などを殴られた後、兄弟子らから宿舎裏手で殴るなどの制裁を受けた。
翌26日も午前11時ごろから、通常は5分程度しか行わない「ぶつかりげいこ」を兄弟子を相手に約30分やらされた。この際もけり上げられるなどの暴行を加えられ、この直後に体調不良を訴え、病院に運ばれたが死亡した。