F1を
統括するFIA(
国際自動車連盟)は、
来シーズンから
導入が
予定されているチーム
予算制限について、これを
調査する
専門の
会計士グループ
に対し、
各チームが
資金を
供出するべきだと
示唆している。
現地時間(
以下、
現地時間)1
月31
日、『ロイター』
通信が
伝えている。
この
日、
全11チームの
代表とFIAはフランス・パリで
会合し、
予算制限ルール
案の
骨組みに
肉付けを
行なった。FIAは、もし
予算制限案が
合意に
至らなかった
場合、より
厳しい風洞使用の
制限などさらに
厳格な
手段を
採る用意があると
以前から
警告していた。
しかしFIAのマックス・モズレー
会長は、
今週始めにイギリス・ロンドンで
報道陣の
取材に
応じ、
各チームは
予算削減の
手段として
経費を
制限することに
大筋で
賛成していると
答えている。
さらにM.モズレー
会長は、チームの
会計簿を
調査し、
予算制限ルールが
守られるように
監視するおよそ30
人の
財務の
専門家からなる
特別委員会を
組織し、これ
に対し各チームが200
万ユーロ(
約3
億1600
万円)ずつ
負担することを
示唆している。。
上位チームの
予算は
年間4
億ユーロ(
約632
億円)
以上と
見積もられているが、M.モズレー
会長は
制限案の
今後の
見通しについて、「このままいけば、
例えば予算制限額は2
億ユーロ(
約316
億円)から1
億ユーロ(
約158
億円)に
引き下げられるだろう。そうなれば、
例え1チームごとに2
億ユーロを
使っていたとしても、まだ(
会計士の
費用を
差し引いても)9800
万ユーロ(
約155
億円)は
節約できるだろう。そういった
金を、
実際にチェックするんだ」と
語っている。
なお、
今回の
予算制限案は、
昨年のスパイ
事件の
調査がヒントとなっているとM.モズレー
会長は
明かした。
昨年、マクラーレンはフェラーリとのスパイ
事件に
巻き込まれ、FIAはイギリス・ワーキングにあるマクラーレンのファクトリーに
専門家を
派遣し、コンピューターシステムをチェックした。マクラーレンは
その後、
実質1
億ドル(
約107
億円)の
罰金と
全コンストラクターズポイント
剥奪の
重い処分を
受けている。
M.モズレー会長は「マクラーレンとフェラーリの経験(スパイ事件)は、人材を効果的に配置し、十分な調査報告が得られれば、ほとんどすべてのこと、さらには我々にはその小さな痕跡すら見つけられないような作業を誰かが行なったということすら見つけられると我々に教えてくれた」とチーム内の調査に自信を見せている。
またM.モズレー会長は、この日の会合は概略を議論するもので、後日さらに詳細を詰めていき、まだ意見の不一致が生じるだろうと認めている。あるチームの幹部は『ロイター』の取材に対し、2億ユーロはマクラーレン、フェラーリ、トヨタのようなチームにとってはわずかな変更となるが、ほかのチームにとってはほとんど影響のない高額のままであると語っている。
予算制限案について、M.モズレー会長は「6月までにルールを提出したいと思っているが、予想していない問題に見舞われるかもしれない。しかし、今のところは我々が話をしている会計士のほとんどが、可能に違いないと言っている。あまり劇的にやる必要はない…… チーム間の話し合いの最大の項目なんだ。もちろん、最初は高めに設定しなければいけないが、それから下げないといけないね」と見解を語っている。
長年、予算削減と中小チームのために公平な競争の場を提供することに取り組んできたM.モズレー会長は、この予算制限によって各チームは資金を堅実に使うことになるだろうとの考えを示し「エンジニアとは、愚か者が100ドルかかることを1ドルでできる人間なんだ。それが物事の真意なんだよ」と語っている。