証明書類発行の手数料約754万円を着服したとして、東村山市職員が懲戒免職になった。市民に身近な窓口職員が多額の現金を着服し、交際女性につぎ込んでいた事実に、渡部尚市長は「市民の信用を失墜させ、誠に申し訳ない」と衝撃を隠せない様子だった。
市によると、懲戒免職になった市民課市民係の中里茂樹主任(40)は、04年4月から住民票の写しや印鑑証明書、戸籍謄本の写しなどの発行を担当。昨年6〜12月、勤務の終了間際に手数料が入ったレジから2万〜9万円を抜き取っていた。
1日全体の売り上げは上司に報告されるが、中里主任はこの前の段階で手数料を市民に払い戻したようにレジを操作して現金を抜き取っており、着服に気付いた職員はいなかったという。ただ1万円の払い戻しとしても住民票(1通300円)に換算すると約33通分。「それだけ多数のレジ打ち間違いや、払い戻しが一度に生じることはありえない」(金子優副市長)といい、市の現金取り扱いが“性善説”に基づいていることが露呈された。
市には現金を窓口で扱う部署が計29課ある。今後、金子副市長を委員長とする再発防止委員会で現金の取り扱いを再点検し、改善策を模索する。【伊藤直孝】
〔多摩版〕
2月2日朝刊