【パリ=山口昌子】仏週刊誌「ルポワン」は最新号で、シラク前大統領が日本に巨額の隠し口座があるとの疑惑を、自ら実施した調査で否定したと報じた。
前大統領は昨年9月に日本人弁護士に調査を依頼。その結果、同11月に隠し口座があるとされる旧・東京相和銀行(現・東京スター銀行)に「ジャック・シラクの名前の口座はなかった」との回答を得たという。前大統領も同誌の取材に対して、「日本のいかなる銀行にも口座を持っていない」と言明した。
疑惑の発端は2002年の前大統領再選時に流れた情報。1996〜2001年に在日仏大使館に派遣されていた国防省の情報機関、対外治安総局(DGSE)の館員が、同行に3億フラン(約70億円)の隠し口座があると本国に報告していたとされる。
しかし、当時のウーブリュー駐日大使も同誌に対して、情報の信頼性を否定している。同誌も記事に「口座と伝説」との見出しをつけ、隠し口座はなかったとの見方を示している。