新潟県中越沖地震による東京電力柏崎刈羽(かりわ)原発(柏崎市、刈羽村)の影響調査を行った国際原子力機関(IAEA)は1日、調査を終えて経済産業省原子力安全・保安院で記者会見した。フィリップ・ジャメ団長は「安全上重要な機器などに地震による有意な損傷は認められなかった。2〜3週間後に報告書をまとめたい」などと語った。
調査団による影響調査は2回目で、1月28日から5日間行われた。原発設備の地震による影響や大地震発生の仕組みなどをテーマに調査。保安院や東京電力など関係者らと意見交換し、31日には同原発を視察した。
調査で得られた教訓について、ジャメ団長は「今回の地震は、想定された地震動のレベルをはるかに上回っていたが、安全上重要な機器は予想以上にいい挙動を示していた。こうした内容を国際的な安全基準に反映させたい」と語った。
地震の影響については「原発を設計する際は、最大の地震を考えないといけない」と指摘しながらも、「原発には安全裕度が設けられていて、今回の地震による原発の揺れも許容できる範囲内だった」と話した。【河内敏康】