【ロサンゼルス國枝すみれ】米大統領選の民主党指名候補争いで、ヒラリー・クリントン上院議員(60)とバラク・オバマ上院議員(46)が初めて一騎打ちを演じた31日のカリフォルニア州討論会。クリントン氏を追うオバマ氏はイラク政策で得点を稼いだものの、経験豊富なクリントン氏の安定感を前に決め手を欠いたという見方が大勢だ。
映画産業の中心地ハリウッドで開かれた討論会には、スピルバーグ監督やミュージシャンのスティービー・ワンダーさんの姿も。
「あなたは就任初日から大統領として働ける経験があるというが、大統領には正しい判断が必要だ」。先制打を放ったのはオバマ氏だった。イラク派兵(03年)に賛成したクリントン氏の判断を批判すると、会場から大きな拍手がわいた。
だが、クリントン氏は動じない。「クリントン家とブッシュ家で20年も政権を独占していて、改革を口にできるのか」といった厳しい質問にも、「夫(ビル・クリントン前大統領)は(現大統領の父親が率いた)ブッシュ政権の後始末をした。現政権の後始末は私がしなくてはいけないようね」と無難にかわす余裕を見せた。
パット・ブラウン公共政策研究所のハイミー・レガラード代表は「討論内容は互角。ゆえにクリントン有利」との見方だ。「オバマ氏は追う立場。立場を逆転するにはもっと見せ場が必要だった」と指摘。「クリントン氏は豊富な経験を印象付けた。この討論会後、支持者がオバマ派にくら替えすることはないだろう」と総括した。