■「いろんな曲を追求したい」
レコード会社からの契約を打ち切られながらも再デビューし、昨年末のNHK紅白歌合戦に初出場を果たしたシンガー・ソングライター、馬場俊英。3月にライブツアーが大阪、神戸、京都で計4公演行われる。「最近ファンになった方のためにも、代表作を歌いたい」と、紅白で披露した「スタートライン〜新しい風」など約20曲を歌う。(池田祥子)
平成8年、28歳でメジャーデビューするが、ヒットに恵まれず32歳で契約を解除された。約5年間のインディーズ期間を経て17年、再度メジャーデビューを果たした。
昨年4月には、念願だった大阪野音に3000人を集め、ライブを開催。かつての曲を新たにレコーディングした「スタートライン」をリリースし、一部で“リストラの星”とも。紅白出場で取り巻く環境は一変、声をかけられることも増えた。出身地の埼玉県寄居町も喜びに沸き、「地元では特に有名になりました。声をかけられて本当にうれしい」と素直に喜ぶ。
インディーズ時代、自主製作のCDを持って各地のレコード店を回る日々を続けた。「常に音楽活動は継続していかなければダメだと、踏ん張りました」。熱心に応援してくれるファン、音楽を認めてくれる人たちに支えられた。
現在40歳。メッセージ性の強さが魅力の曲の数々は、自宅台所のテーブルという、「日常空間」から生み出されることが多いという。「20代のころより、エールを必要としている人が多い。特に40代の人は泥臭いエールを求めていますね」。優しい笑顔を見せる温かい雰囲気とは違い、「負けず嫌いで頑固な性格。やると決めたことは、実現してきた。その代わり遅いんです」と笑う。
インディーズ時代、大阪で開いたライブでは観客が十数人ということもあった。それが今では、遅まきながら夢をあきらめない姿が多くの支持を受け、チケットは発売即日完売という人気だ。
「これまでは男女の恋愛の曲が多かったが、同世代の人は家族への思いを強くしている。これからもっといろんな曲を追求していきたい」
日程は、3月1、2日=大阪・フェスティバルホール▽同8日=神戸国際会館こくさいホール▽同9日=京都会館第一ホール。全席指定で4500円。発売は2月2日から。問い合わせはTEL06・6233・8888。