[東京 1日 ロイター] 午前の東京株式市場で日経平均は反落。寄り付き後は前日比を挟んでの方向感に乏しい動きとなったが、その後は軟調もみあいとなった。今晩の米雇用統計などを控えて動きづらい上、モノライン(金融保証会社)の格付けに関する発表が相次ぎ、市場の不安心理が強まった。
一方で、業績が好調だった主力株中心に実需筋の買いが観測されたという。
業種別では海運や非鉄金属、保険などが買われた。不動産、食品、銀行などはさえない。
前場の東証1部騰落数は、値上がり583銘柄に対して値下がり1024銘柄、変わらずが111銘柄。
米ムーディーズは31日、モノライン(金融保証会社)について、一部のモノラインでトリプルAの格付け維持に必要な資本を調達できない可能性があるとの認識を示した。
一方、スタンダード&プアーズ(S&P)が31日、モノラインのFGICの保険財務力格付けをAAAから2段階引き下げAAとし、MBIA<MBI.N>の金融保証部門についても、格下げ方向で見直すと発表した。これらの発表を受けて「モノラインへの不安が徐々に強まっている」(新光証エクイティストラテジストの瀬川剛氏)という。
きょう午前の国内株式市場は、今晩の米雇用統計を控えて積極的に動きづらい中、先物に振られやすい展開となった。企業決算では業績予想を下方修正したソニー<6758.T>などが売られた一方で、「悪化が懸念されていた第3・四半期決算も好調な企業が少なくないため、安心感を誘っている。国際的に知名度の高い銘柄に買いが向かいそうだ」(丸八証券・企業情報部長の細井克己氏)との声も出た。
個別ではソニー<6758.T>が前日比6%を超す下落となったほか、キヤノン<7751.T>も軟調。10―12月期の営業利益が17年ぶりに過去最高となった松下<6752.T>は堅調。みずほフィナンシャルグループ<8411.T>などの大手銀行株は売られた。
31日に発表した2007年4─12月期業績が好感されたスズキ<7269.T>が買われた。トヨタ自動車<7203.T>は安い。2008年3月期連結営業利益予想を上方修正した富士通<6702.T>は大幅高。在庫影響除く通期予想を下方修正した新日本石油<5001.T>は軟調だった。
(ロイター日本語ニュース 石渡亜紀子記者)