南極大陸最高峰のビンソンマッシーフ(4897メートル)に登頂し、世界7大陸の最高峰を世界最高齢とみられる年齢で制覇した愛知県山岳連盟会長の石川富康さん(71)=同県刈谷市=が31日に帰国した。石川さんは疲れた様子も見せず「大きな目標が達成できてホッとした」と、雪焼けで赤くなった顔をほころばせた。
石川さんによると、一緒に登ったのは世界各国の登山家ら4チームの計数十人。石川さんは韓国、英国、ロシア、デンマークの25歳〜50代半ばの計8人と一緒だった。
南米チリから15日に南極のパトリオットヒルズに到着。さらに100キロほど離れたベースキャンプ(標高2200メートル)にプロペラ機で飛び、17日から山頂を目指した。
今が夏の南極は氷点下15度以下で、雪が断続的に降る。20キロ以上ある荷物をソリで引いて歩き、18日に最終キャンプ(標高3700メートル)に着いたが、吹雪で21日昼まで足止め。薄日が差してきた正午過ぎから最終コースに入り、白夜の午後7時半に山頂に立った。山頂に約45分間いて下山し、22日夜にベースキャンプに戻った。
石川さんは「最終キャンプであと1日遅れたら中止になるところだった。登頂できた時は感激よりヤレヤレと思った」と笑い、「こんなにきついとは思わなかった。歳を食い過ぎた」とも。
さらに「チームの多くが息子のような世代で、私を父親のように思いやり、励ましてくれたことが登頂に結びついた。これからは、まだ登っていない日本各地の山を楽しく登りたい」と語った。
石川さんは近く、7大陸最高峰の世界最高齢制覇をギネスブックに申請することにしている。【安間教雄】