香港(
ウォール・ストリート・ジャーナル)
出荷台数で
中国本土パソコンメーカー
最大手の
聯想集団(レノボグループ,0992.HK)の
最新の
決算発表は、
同社が
米リセッションによる
影響をライバルよりも
受けにくいことを
示唆するものとなった。
パソコン
株は、ここ
数週間は
景気減速が
世界最大のコンピューター
市場のテクノロジー
支出の
削減につながるとの
見方から
売りを
浴びた。
出荷台数で
世界4
位のパソコンメーカー、レノボもこうした
売り圧力を
免れずにいる。レノボの
香港上場株は2007
年末から
先月30
日にかけて32
%安となった。
しかし、レノボが31
日に
発表した10
−12
月期(2008
年3
月期の
第3
四半期)
決算において、
前年同期比3
倍増益となったことが
明らかになると、その
株価は13
%高の5.37
香港ドル(0.69ドル)と
大幅に
上昇した。この
急騰に
理解を
示すアナリストやファンドマネジャーは、これまで
売られた
同銘柄には
再考の
余地があるという。こうした
向きは、
同社の
堅調な
業績のみならず、レノボが
利益をあげている
地域に
注目している。
「パソコン
市場で
勝者を
探すならば、それはレノボになる」とCLSAアジアパシフィックマーケッツ
香港のアナリスト、ジェニー・ライ
氏は
語った。「アジア
太平洋地域は
現在、コンピューター
業界全体にとって
明るい材料になっており、この
地域における
比重が
大きい企業は
欧州や
米国の
同業よりも
業績は
良くなる
見込み」。
レノボは、2005
年に
米IBM(NYSE:IBM)のパソコン
部門を
買収したが、
世界のパソコン5
大メーカーのうち
米国市場の
比重は
最も小さい。
同社では、
収入の40
%近くを
中国のみが
占めているほか、インドなど
新興市場でも
業績を
伸ばしている。
世界のパソコン売り上げの26%を占める米国市場へのエクスポージャーが限られることは、レノボにとって長らく最大の短所とみなされ、同社も米国での足がかりの拡大に積極的に務めてきた。しかし、米国のテクノロジー支出の後退という脅威を控えて、多くのアナリストは、レノボが同市場に弱いことは、米ヒューレット・パッカード(HP)(NYSE:HPQ)やデル(Nasdaq:DELL)、台湾の宏碁(エイサー,2353.TW)など米国での売り上げへの依存度が比較的高いライバルよりも有利に働く可能性があるとしている。
レノボのパソコンの07年の米国出荷分は14%となり、デルの49%、HPの33%を大幅に下回ったことを調査会社IDCのデータは示した。エイサーは、最近になってレノボを抜いて世界3位のパソコンメーカーに躍り出ており、やはりアジアに強みをもっている。しかし、エイサーによる米ゲートウェイの買収は、米市場の後退による影響を受けやすくなったことを意味する。
クレディ・スイスは、レノボの投資判断を「アウトパフォーム」に「中立」から、12カ月目標株価を6.70香港ドルに6.50香港ドルからそれぞれ引き上げた。
北京と米ノースカロライナ州ラリーに拠点を置くレノボの10−12月期の純利益は1億7170万ドル(前年同期は5770万ドル)となった。レノボはソフトウエア会社キングソフトの持ち分売却による利益など特別利益5000万ドルを計上した。
レノボについて強気に見ているアナリストらは、アジア経済は過去ほど米国の景気減速による影響は受けなくなった、との見方を示す。こうしたアナリストらは、多くの投資家がテクノロジー株を処分しているのには、一部には習慣的な要因が含まれると見ている。
「投資家はテクノロジーセクターについて極端に弱気になっており、前回の米景気減速期と比較してテクノロジーセクターの同市場への依存度が大幅に低下したとの見方を取るわれわれには、過剰に売られたように見受けられる」とJPモルガン台湾の調査ヘッド、バーナード・リュー氏は述べた。
世界のトップパソコンメーカーはいずれも新興市場に巨額の投資を行っており、デルも中国にリテール店舗をオープンしたばかりだ。しかしアナリストらは、本国パソコン市場の30%シェアを有するレノボは、インドやベトナム、インドネシアなど新興市場に参入する上で中国での経験を活かすことができると見込んでいる。
「レノボは物流面などの課題を抱える低コストの環境での業務実績を持つ」とシティ・インベストメントリサーチの香港在住アナリスト、カーク・ヤン氏は語った。シティはレノボの投資判断を「バイ」、12カ月目標株価を7香港ドルとしている。
(2月1日付のHeard On The Streetより)