【岐阜県】岐南工高(岐阜市本荘)電子科の山田真大さん(3年)と田口峻祐さん(2年)が共同で考案した「タイヤ・チューブ簡易交換自転車」が特許を取得した。文部科学省などが主催した発明コンテスト「パテントコンテスト」で一昨年入賞した作品で、昨年1月に出願。今年1月11日付で認められた。
発明したのは自転車を分解せずに後輪のタイヤ交換が可能なフレーム。自転車の後輪はチェーンやブレーキなどがつながっており、タイヤ交換には通常、車体の分解などが必要になる。2人はこうした複雑な構造が、車体の右側に集中していることに着目。左側のフレームに折り曲げられる可動部を設けて、フレームを外側に開いたときにタイヤ交換ができるように設計した。
2人は電子研究部の先輩と後輩。山田さんは山県市在住で、学校までの片道約15キロを1時間半かけて3年間、自転車通学を続けてきたが、3年間で5回もパンクの憂き目にあった。「店に修理に出すのが手間で、何とかならないか」と考えたことが発明につながったという。
特許出願は設計図面だけで可能。2人は1年かけて試作機の製作に取り組んだが、コストや素材が見つからなかったことなどで完成には至っていない。
山田さんは「まさか特許が認められるとは思わなかった。ただ、試作機を完成させられなかったのが心残り」と話し、田口さんは「先輩の志を受け継いで、試作機を完成させたい」と引き続き意欲を見せていた。
(若原隆宏)