ロンドン(ダウ・ジョーンズ)1月31日の欧州株式相場は小動き。金融各社が評価損の追加計上を余儀なくされるのではないかと引き続き懸念され金融銘柄が大幅安となったものの、資源、化学銘柄が買われた。
主要指数の終値は、英FTSE100種総合株価指数が42.50ポイント(0.73%)高の5879.80、独DAXは23.60ポイント(0.34%)安の6851.75、仏CAC40種指数は3.78ポイント(0.08%)安の4869.79。欧州主要企業600社で構成されるダウ・ジョーンズStoxx600指数は、一時2%以上下げる場面があったが、終値は0.03ポイント(0.01%)安の322.16となった。
金融銘柄では、米金融保証部門FSAを抱えるベルギーのデクシアが3.8%安。スイスのUBSは3.8%安。
ドレスナー・クラインオートはUBSの投資判断を基本的には「ホールド」としているものの、短期的に「トレーディング・セル」とした。「株価が上昇しても、悪材料が出てくるリスクを打ち消すだけの説得力がない。住宅ローン担保証券(RMBS)や金融保証専門会社(モノライン)関連の損失が膨らむ可能性がある」との見方。
英保険大手フレンズ・プロビデントは10.6%の大幅安。傘下のF&Cアセット・マネジメントなど資産運用部門を売却する大掛かりなリストラ策を発表し、リストラ後も独立企業として存続できるとの見方を示した。また、多額の特別費用を計上するため、通期の税引き前利益はほぼ帳消しになる見通しだとした。フレンズは、昨年11月に同業の英レゾリューションとの合併が破談になったことを受け、戦略を見直していた。
英スタンダード・チャータード銀行は、朝方大幅に下げたものの、その後は上げに転じ、0.8%高で引けた。同社の簿外の投資主体であるストラクチャード・インベストメント・ビークル(SIV)、ホイッスルジャケット・キャピタルの資産を自社のバランスシートに移すと発表した。
英携帯電話機販売大手カーフォン・ウエアハウスは8.1%高。米家電販売ベストバイがカーフォン株の保有比率を引き上げる可能性があるとの観測が広がったため。
米国市場では、クレジットカード大手マスターカード・インターナショナルが10−12月期の大幅増益を発表した半面、先週の新規失業保険申請件数の大幅な増加や債券保証会社MBIAの赤字決算発表を受け、株式相場は極めて不安定だった。
メリルリンチのジョン・セイン最高経営責任者(CEO)が30日に米国の会合で「債券保証業界が救済される可能性は極めて低いと思う」と発言したことから、同業界救済策への期待感は打ちのめされた。
それでも31日の欧州株は、独化学・医薬品大手のメルクやバイエルが買われたことなどから、引けにかけて持ち直した。独メルクは2.4%高、バイエルは3.6%高。
資源銘柄では、英豪系リオ・ティントが2.8%高、英アングロ・アメリカンが3.2%高。