はるか水平線に広がる厳冬美―。海上自衛隊第二航空群(青森県八戸市)のP3C哨戒機が北海道沖で行っている流氷観測のデモンストレーション飛行が31日、報道陣に公開された。海自などによると、流氷の量は平年並みという。
流氷は、サハリン(樺太)の西側に流れ込むシベリアのアムール川河口付近で成長する。現在はサハリン北半分を囲み、オホーツク海から北海道沿岸にせり出す。知床半島から紋別市付近まで約200キロに接岸する。
まさに氷の芸術。モザイク模様を描く一つ一つの大きさは、直径数メートルから数百メートルまで。遠くロシアに続く流氷は、細かくひびの入った白いガラスのようにも見える。
札幌管区気象台によると、1月中旬からシベリアから強い寒気が日本上空に入り込み、氷が順調に育った。今年の流氷接岸初日は1月26日。平年より6日早かった。
海自は気象庁の依頼を受け、1960年から毎年流氷観測の飛行を実施。今年は4月まで計10回行う予定。