ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)31日の米国株式相場は急反発。金融保証保険業界に対する懸念が後退したことで、終盤に買いに弾みがついた。また、翌日発表される米雇用統計が堅調な数字となるとの見方も相場を後押ししたという。
この日も、”モノライン”と呼ばれる金融保証保険会社をめぐるニュースが相場を動かした。大手金融保証保険会社のMBIA(NYSE:MBI)が発表した10−12月期決算は、多額の評価損を計上したことで純損益が23億ドルの赤字となった。これを受け、ダウ工業株30種平均は取引開始直後、約193ドル下落した。しかしその後の電話会見で、MBIAの幹部らがトリプルA格付けを維持することに自信を示し、破たんの危機に直面する可能性を否定したことが、安心感につながった。
ダウ平均の終値は前日比207ドル53セント(1.67%)高の1万2650ドル36セント。日中安値から高値までの値幅は452ドルに達した。
ナスダック総合指数は同40.86ポイント(1.74%)高の2389.86、S&P500種指数は同22.74ポイント(1.68%)高の1378.55で引けた。
金融保証保険会社は、サブプライムローン(信用度の低い借り手への住宅融資)の焦げ付き急増で評価が下がっている問題債券の多くについて、保証を提供している。金融保証保険会社の格付けが下がれば、問題債券の保険契約の価値が減少するため、銀行はさらなる評価引き下げを余儀なくされると懸念されていた。米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げにもかかわらず、前日の株式相場が下げて引けたのは、そうした懸念が高まったことが背景にあった。
MBIA幹部らの発言は、そうした懸念を和らげるのに寄与し、前日売られた金融株がこの日は買われた。シティグループ(NYSE:C)は61セント(2.21%)高の28.17ドル、住宅金融大手のカントリーワイド・ファイナンシャル(NYSE:CFC)は49セント(7.57%)高の6.96ドル。
MKMパートナーズのチーフエコノミスト、マイク・ダーダ氏は「金融保証保険会社が破たんして1、2社の金融機関を道連れにするようなことはない、との確証を市場は欲していた」と述べた。
ナスダック銘柄では、インターネット通販大手のアマゾン・ドット・コム(Nasdaq:AMZN)が3.49ドル(4.70%)高の77.70ドル。前日の取引終了後に発表した10−12月期決算は純利益が前年同期に比べ2倍以上増加し、1−3月期と2008年通期の売り上げについて市場予想を上回る見通しを示した。ただ、利益率の低下を懸念する声も聞かれている。