Hondaのルーベンス・バリチェッロは、2007年にF1キャリア初のノーポイントには終わったものの、いまだドライバーズタイトル獲得の夢を諦めてはいない。現地時間(以下、現地時間)29日、『ロイター』通信が報じた。
1993年南アフリカGPでF1デビューしたR.バリチェッロ。これまで249戦で決勝に出走しており、2008年シーズンを順調にいけば、第7戦カナダGPでリカルド・パトレーゼの持つ256戦という決勝出走最多記録に並ぶ。R.バリチェッロは29日にイギリスのチーム本拠地で行なわれた新車発表会において、「子供の時、インテルラゴスの壁越しにF1を見ていた頃は、僕もそこで走りたい、レースで勝ちたいっていつも思ってたよ。F1の歴史の中で、自分が一番キャリアの長いドライバーになるなんて、一度も考えたことがなかった」と感慨深く語っている。
そして、「誇りには思うけど、でも僕にはまだ夢があって、それを叶えられると思ってるんだ。今年はかなりいい年になるんじゃないかな。ものすごくいい感じがするんだ」と新シーズンに意欲を見せる。
フェラーリとマクラーレン・メルセデスが今でも別次元の存在である以上、今季Hondaが勝つと予測する者はいない。しかし、フェラーリの黄金時代を築いた立役者のひとり、ロス・ブラウンがチームプリンシパルとしてHondaに加入したことは大きな影響を与えている。
フェラーリ時代、R.ブラウン指揮のもと9勝を挙げているR.バリチェッロは、「おかしなことに、今になってようやく自分の調子のよさがわかりはじめたんだ。自分に対して、『確かにワールドチャンピオンになりたいし、そのために頑張る。ただ、僕には愛する家族がいる。もしタイトルが獲れなくても2人の子供がいるさ』って言ってたよ。でも、『待てよ、両方とも手に入れることができるぞ』って思い直した。それから自分の夢を現実的に考え始めたんだ。家族もタイトルも手に入れられるなんて考えてもみなかったよ。何か違ったことをしているワケではなくて、魔法にでもかかったようなものなんだ」と、かつてないほどタイトル獲得への士気が高まっているという。
かつてのチームメイトであり、7度に渡ってワールドチャンピオンとなったミハエル・シューマッハ、そして昨年大型新人として大きな注目を集めたマクラーレンのルイス・ハミルトンらに言及し、「ミハエルはもう最初からわかってたんだと思う。多分ルイスもそうだろうね。僕は自分のレースにも、勝利にも大きな誇りを持っている……。自分がいいことも知っている。でも、次のレベルに上がるためには、本気で自分を好きになる必要があるんだ」と、自身を信じることが必要だと語った。
R.バリチェッロが並々ならぬ意気込みを見せる一方で、Hondaとの契約は今季末までとされている。R.バリチェッロは引退について、「周りから引退を勧告される前に、自分から引退すると思う」との考えを明かした。