京都府長岡京市柴の里のアマチュア画家吉本靖司さん(79)が31日、同市粟生の光明寺の風景を描いた油絵作品を同寺に寄贈した。ちょうど吉本さんの数え年で傘寿の誕生日に当たり、初の制作依頼をやり遂げたことに感慨もひとしおの様子だった。
吉本さんは神戸市出身で、子どものころから絵が好きで、勤めた広告代理店で絵画展にかかわることもあって関心が深まったという。
60歳から、関西美術院(京都市左京区)に8年間通って基礎を学んだ後、油絵を中心に創作活動を続けている。
今回の寄贈は、昨年6月に光明寺裏山で偶然に同寺の岩田文有管長と出会ったのがきっかけ。歓談する中で、油絵の制作を依頼された。作品は縦91センチ、横116センチの大きさで、釈迦(しゃか)堂の廊下から新緑に彩られた信楽庭と勅使門、さらに青空に映える御影堂を見上げた構図になっている。
岩田管長は「このアングルは写真では表現できない。イメージは思い描いていたとおり、奥行きのある絵に仕上がっている。良い絵をいただき、念願がかないました」と感謝の言葉と感謝状、記念品を吉本さんに手渡した。吉本さんは「初めての経験で描く過程で戸惑いもありましたが、懸命に描かせていただいた。良い機会をいただき感謝しています」と話した。