2月3日告示、17日投開票の京都市長選が迫ってきた。立候補を予定する前市教育長の門川大作氏(57)=自民党、公明党、民主党府連、社民党府連推薦=、弁護士の中村和雄氏(53)=共産党推薦=、会社相談役の岡田登史彦氏(61)、市議の村山祥栄氏(29)の新人4人は慌ただしい日々を送っている。素顔を見せる日常から選挙運動という非日常へ飛び出す姿と意気込みを、「朝」をキーワードに定時観測した。初回は1月下旬。
=次回は告示後。
■公衆トイレ磨き上げる…門川大作さん(57)
雪にかすんだ西京区の松尾大社。作務衣(さむえ)姿で公衆トイレの便器を洗う、というより磨き上げる。においも気にせず、作業は素手。すぐに冷水で真っ赤になった。
市教委職員だった14年前、トイレ掃除グループに入り、月に1度活動する。告示前最後の日曜日で予定は詰まっていたが、なかなかやめない。時計を見て落ち着かない選対スタッフ。「こんな気持ちよいこと、市長になってもやめません」。笑顔で便器をなでる。
「おいしい朝飯、久しぶりやわ」。曇った眼鏡もぬぐわず、炊き出しの豚汁を飲み干してから一言。「もうこんな時間か」。30分遅れでタクシーに飛び乗った。
■長男のため弁当づくり…中村和雄さん(53)
弁護士の妻が一足先に出張で東京へ。午前6時20分に起きて長男の弁当づくり。作りおきのポテトサラダとスーパーで購入したシューマイなどを手際よく詰め込む。
家事や子育ては夫婦で分担するが「今は夜だけ家内に助けてもらってます」と明かす。人権問題に取り組む妻は「誰かがやらなくちゃ」と立候補を後押ししてくれた。
朝食はパンとサラダ。コーヒーをブラックで飲みながら新聞3紙に目を通す。自然と京都市長選の話題に目が行く。
「もともと朝は苦手」だが、今は早起きが身についた。「朝の街頭演説で名前を覚えてもらうことが大事」と雨の中を地下鉄駅へと急いだ。
■鴨川沿いでランニング…岡田登史彦さん(61)
寝たのは午前2時ごろだったが4時に起床。「睡眠時間は社長時代から3、4時間だったので、普段から短いです」
メールチェックや選挙関連書類の整理の後、6時半から50分ほど自宅近くの鴨川沿いで趣味のランニング。「自分を高めるための修行。走っていると氷が張っていたり、水鳥がいて四季を感じます」と汗をぬぐう。
同志社大で学ぶため、妻を東京に残して1人暮らし。外食が多くなった。「自分が作るとおいしくない」。走ってお腹が減ったので、ハンバーガーショップでホットケーキをほおばった。「選挙に向けて悔いのない毎日を過ごす。この充実感を終わらせたくない」
■学生たちと一緒に食事…村山祥栄さん(29)
午前7時前。京都市中京区の事務所駐車場に止めた車の中で、コンビニの肉まんをほおばる。「朝の演説が終わってから朝食なんですが、何かおなかに入れた方が声に張りが出ますからね」
午前6時ごろ起床し、30分ほどで身支度を整え、左京区の自宅を飛び出す毎日。「立候補表明までは、もう少し遅くまで寝ていることもあったし、朝食も食べないことが多かった」と話す。今どきの若者らしさをのぞかせた。
伏見区の駅前で街頭演説をして、午前9時前から学生ボランティアたちと一緒に牛丼チェーン店へ。打ち合わせをしたり、選挙について意見を交わした。