【ワシントン大治朋子】米大統領選の民主党指名争いで、ジョン・エドワーズ元上院議員(54)は30日、選挙戦から撤退すると表明した。民主党の指名争いは今後、ヒラリー・クリントン上院議員(60)とバラク・オバマ上院議員(46)の一騎打ちとなる。一方、共和党でもルドルフ・ジュリアーニ前ニューヨーク市長(63)が撤退を発表。両党の指名争いは天王山「スーパーチューズデー」(2月5日)に向け、新たな局面を迎えた。
「身を引く時が来た」。エドワーズ氏は出馬表明した南部ルイジアナ州ニューオーリンズで、支持者を前に選挙戦から退く意向を明らかにした。激しい接戦を繰り広げるクリントン、オバマ両氏のいずれを支持するかは明らかにしなかった。
しかし、会見後は記者団に対し、今後両候補と会い、支持するかどうかも含めて決める方針だと述べた。アイオワ大のコビントン教授は、エドワーズ氏の支持基盤が主に白人男性だと分析したうえで「支持を受けた候補者には大きなメリットになる」と話した。
米メディアの世論調査によると、オバマ氏が勝利した26日のサウスカロライナ州予備選では、主に白人女性がクリントン氏、黒人がオバマ氏の支持に回った。エドワーズ氏は組合などを基盤とした白人男性の支持を受けていた。両候補は互いの弱点を補完するうえで重要なエドワーズ支持層の激しい争奪戦に発展する可能性がある。
エドワーズ氏は初戦のアイオワ州党員集会で2位だったが、続く3州で3位だった。
一方、ジュリアーニ氏も30日、カリフォルニア州で会見を開き、同党指名争いで首位を走るジョン・マケイン上院議員(71)を「米国の次期最高司令官に最もふさわしい」と称賛した。マケイン氏とジュリアーニ氏の支持層は共に共和党穏健派とされ、マケイン氏の支持層が一層勢いづくのは間違いないとみられる。
ジュリアーニ氏は01年9月の米同時多発テロで、ニューヨーク市長として復興の陣頭指揮を執った。共和党指名争いで長く支持率トップを維持していた。