【ローマ海保真人】イタリアのナポリターノ大統領は30日、マリーニ上院議長に対し懸案の選挙法改正と暫定内閣の発足が可能かを調べるよう要請した。マリーニ氏を暫定首相に指名することを見据え、当面「調整役」を務めるよう依頼したことになり、マリーニ氏は受諾した。
プロディ首相の辞任を受け、大統領は上下院解散と前倒し総選挙実施の前に、まず選挙法改正が必要と判断した。ただ、いきなり暫定内閣を発足させれば、野党が反発し混乱をきたすため、マリーニ氏に地ならし的な役割を求めた。
マリーニ氏は与野党代表らに選挙法改正を持ちかけ折衝する見通しだ。合意を得て改正のめどが立てば、新選挙法下での選挙まで暫定内閣を率いる可能性が高い。その場合、選挙は最短で6月との見方が濃厚だ。
しかし、野党重鎮のベルルスコーニ前首相を筆頭に、即時の解散・総選挙を求める声は強まっている。マリーニ氏の調整が不調に終われば、大統領は近日中の上下院の解散を余儀なくされる。
マリーニ氏は「全力を尽くす」と述べる一方、「容易ではない仕事だということは分かっている」と困難さを強調した。
マリーニ氏は中道左派の最大与党「民主党」の重鎮。与野党が伯仲する上院で中立的な役割をしてきた。