ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)石油・天然ガスの生産や精製を手掛けるヘス(NYSE:HES)が30日発表した2007年10−12月期決算は、精製事業では減益だったものの、世界の原油平均販売単価が50%上昇する中、石油の生産量を拡大し全体では純利益が前年同期比で42%増加した。
10−12月期の純利益は5億1000万ドル(前年同期は3億5900万ドル)、1株利益は1.59ドル(同1.13ドル)。同四半期には英北海沖に保有する2カ所の老朽油田の償却費(5600万ドル)のほか、訴訟関連費(2500万ドル)と石油在庫の一部売却による利益(2400万ドル)を計上した。
トムソン・ファイナンシャルが集計した一時的項目を除いた1株利益は1.64ドル。
石油・天然ガス生産・開発の事業利益は5億8300万ドルと前年同期の3億5000万ドルと約67%の増益だったが、精製事業では54%減の3100万ドルと大きく落ち込んだ。
1日当たりの石油生産量は39万バレルで前年同期に比べ2万4000バレル増えた。
一方、同四半期では世界の原油の平均販売価格はヘッジ分を含み1バレル76.11ドルと前年同期の50.76ドルから50%上昇した。同社によると、天然ガスの平均販売価格は百万立方フィート当たり32%増の6.93ドルだった。
昨年12月末時点の原油・天然ガス流の確認埋蔵量は、原油13億3000万バレル相当で、前期の12億4000万バレル相当から増加した。
フリードマン・ビリングズ・ラムゼイのアナリスト、アイタン・バーンスタイン氏は、「(10−12月期は)全体では生産の拡大と価格上昇で利益が市場予想を上回ったが、精製分野で同社の目標値を下回った」と指摘する。
07年通期の純利益は5%減の18億3000万ドル、1株利益は5.74ドル、売上高は11%増の319億3000万ドルだった。
ヘス株の30日通常取引終値は、前日比0.67ドル(0.74%)安の90.44ドル。時間外では上げに転じ91.36ドルで取引されている。