[ロンドン 29日 ロイター] ドレスナー・クラインオートによると、サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅融資)担保証券のリスク指標となっているABX指数は、サブプライムローンに関連して金融機関の評価損が今後さらに1800億ドル増加する可能性を示唆している。
これまでに金融機関が計上した評価損は約1300億ドル。ドレスナーは2007年10月時点で、ファンダメンタル分析に基づき1400億ドルの追加評価損を見込んでいた。
ドレスナーのアナリストによると、06年と07年に組成されたローンに基づくABX価格は、投資家がヘッジや投機目的で利用するため、通常はファンダメンタル分析価格を下回る。
しかし、ドレスナーのアナリストはリポートで「双方の価格差は当初ほど大きくない。市場が織り込む損失率は29%強で、ファンダメンタル分析による損失率25%をわずかに上回っているにすぎない」と指摘している。
ABX指数は、全体的な資産担保証券のごく一部のトランシェにしか基づいていない。ABX価格から導かれる損失の多くがこの点を考慮せずに算出されている一方、貨幣の時間的価値が無視されている誤りもあるという。