◇明治年間に発行された33点を初公開
江戸時代、枚方市に設けられた宿場町「枚方宿」で商店が配った宣伝チラシ「引札」の展示会が、市立鍵屋資料館(堤町)で開かれている。明治年間に発行された33点を初公開。いずれも顧客に配った絵ビラとみられ、浮世絵を思わせる鮮やかな色彩と、縁起物や商売物、芝居を題材にした絵柄が特徴という。2月18日まで、入館料200円。
「引札」は、商店が作り、顧客に配ったチラシやポスターなどの宣伝物を指す。浮世絵のように木版や石版を使って大量に刷り、明治から大正初期にかけて流行した。暦(太陽暦)を中心に、商店名を入れた「文字ビラ」や、年末年始、顧客へのあいさつ回りで縁起物として配った「絵ビラ」などがある。
初公開の33点は1887〜1907年発行の絵ビラ。光にさらすと退色するため、デジタルで復元したものを展示している。
カブといった野菜や魚、鶏卵などが女性を取り囲み、何でも売っていることを示すデザインや、時代を反映し、軍楽隊を中心に描き、のぼりに「大勉強の親玉」と書き込み「安さ」をPRしたものなど、絵師のこだわりや工夫がみられる。また、狩野派の川崎巨泉や、日本画家の円山応挙の版画を取り込んだ図柄も。
午前9時半〜午後5時(火曜は休館)。問い合わせは、同市文化観光協会(072・804・0033)。【中村一成】
1月30日朝刊