国内大手の製紙会社による再生紙の偽装問題で、兵庫県北部の豊岡市と香美町は、住民向けに発行している広報誌の「再生紙100%使用」の表示を変更することを決めた。納入業者側の「配合率の確認がとれない」というのが理由で、思わぬ余波に担当者らは頭を抱えている。
豊岡市は毎月10、25日の2回、同市の主要な取り組みや主催イベントなどを18ページの広報誌に掲載し、約3万2400部を発行している。同市は国の特別天然記念物・コウノトリ繁殖事業を行うなど環境保護に力を入れて取り組んでいることから、広報誌の最終面に「古紙配合率100%再生紙を使用」と資源保護もアピールしていた。
ところが、大手製紙会社による偽装問題が発覚したことで、同市は印刷を委託している業者に古紙配合率などを確認した結果、「再生紙使用100%」が疑わしいことが判明した。このため、2月10日発行号から「再生紙100%使用」の表示を削除することにした。
また、広報誌「ふるさと香美」(月1回)を8000部発行する香美町も、豊岡市内の納入業者から「100%再生紙を使用とは言い切れない」などと説明があったことを受け、2月号から「100%」の表現をやめることにした。
両市町は、国や自治体が環境に与える負荷の少ない製品を積極的に導入するよう定めた「グリーン購入法」に基づいて再生紙使用を推進しており、担当者は「自治体の取り組みとして住民にも理解してもらっていただけに、残念」と話している。