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*ひじりのぞむのはる:せんばつはつしゅつじょう/よん おかもとみきなるかんとく /さいたま(まいにちしんぶん)*

聖望の春:センバツ初出場/4 岡本幹成監督 /埼玉(毎日新聞

30日(水)12時2分



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 ◇長いながい選手せんしゅ観察かんさつ−−「指導しどうはタイミング」
 伸びのびきったヒゲを蓄えたくわえ岡本おかもともときなり監督かんとく(46)は「選手せんしゅがよう頑張っガンバッてくれたよ」と豪快ごうかい笑っわらった。昨秋さくしゅうけん大会たいかい準決勝じゅんけっしょう埼玉さきたまえい戦後せんごのことだ。「試合しあいのことでつむりがいっぱいになると、そるの忘れわすれんねん」。また、おもて隆則たかのり部長ぶちょう(46)は「試合しあいぜんずに監督かんとくしつ対戦たいせん相手あいてのビデオチェックをする。試合しあいなか極度きょくど緊張きんちょうかんからベンチでえずく」と明かすあかす野球やきゅう人生じんせいをかけた勝負かちまけ素顔すがお浮かんうかんでくる。
 大阪おおさか守口もりぐちいち生まれうまれ岡本おかほん監督かんとくは、大阪おおさか桜宮さくらみやこうでは2ばん右翼うよくとして活躍かつやくした。東北福祉大学とうほくふくしだいがく進学しんがくしたが、すでにてい壊しこわしていた。同高どうこう伊藤いとう義博よしひろ監督かんとくから「オレのところで手伝わてつだわないか」と誘わいざなわれ、おも大学だいがく休みやすみ期間きかんなか母校ぼこうのコーチを務めつとめた。このことが指導しどうもの志すこころざすきっかけとなった。
 伊藤いとう監督かんとく紹介しょうかい創部そうぶ5ねんの86ねんひじりのぞむ学園がくえん監督かんとく就任しゅうにん当初とうしょスパルタ式スパルタシキの「熱血ねっけつ指導しどう」だった。OBで銀行ぎんこういん五十嵐いがらしおさむ也さん(31)は「監督かんとくのあまりの迫力はくりょく恐れおそれをなして逃げ出しにげだし選手せんしゅもいた。監督かんとくもそれを追いかけおいかけて」と懐かしむなつかしむ。それが現在げんざいの「自主じしゅせい尊重そんちょうする考えるかんがえる野球やきゅう」に変化へんかする転機てんきは97ねんあき訪れおとずれた。
 結果けっかず、「やらせる練習れんしゅう」に限界げんかい感じかんじ始めはじめていた。鳥谷とりたにけい選手せんしゅげん阪神はんしん)ら当時とうじの1年生ねんせい素質そしつ良かっよかったこともあり、悩み抜いなやみぬいすえに「彼らかれらが3年生ねんせいになる、あと2ねんでダメなら監督かんとく辞めよやめよう」と覚悟かくご決めきめた。そして賭けかけた。「甲子園こうしえん選手せんしゅ連れつれていってもらうもの」と、選手せんしゅりき信じしんじ細かくこまかくくち出すだすことを必死ひっしでこらえた。しょく賭しとし臨んのぞんだ99ねんなつ大願たいがん成就じょうじゅ遂げとげた。
 「むかし選手せんしゅのアラを探しさがしては怒っいかっていた。いまぎゃくぬふりをして、長いながいスパンで選手せんしゅ見守るみまもる」。技術ぎじゅつ指導しどうもりもといコーチ(28)に任せまかせ監督かんとく観察かんさつ専念せんねん。「最ももっとも選手せんしゅ吸収きゅうしゅうりょく高いたかい逃さにがさずヒントを与えるあたえる怒るおこるのも教えるおしえるのもタイミング」と指導しどうのコツを指摘してきする。
 秋季しゅうき大会たいかい活躍かつやくした江藤えとうりょう選手せんしゅ昨年さくねん12つき岡本おかもと監督かんとくに「なんやいまのプレーは」とどなられ続けつづけた。あるとき、「なんでぼくばかり怒るおこるんですか」となみだながらに訴えうったえた。岡本おかもと監督かんとく監督かんとくしつ呼びよび、「てんぐになってるやろ。コンパクトな振りふり忘れわすれ大振りおおぶりばかりしている」と諭しさとした。江藤えとう選手せんしゅは「てないようで実はじつはひと見抜くみぬくりきがすごい」と感服かんぷくする。
 岡本おかほん監督かんとく昨夏さっかしんチーム結成けっせいのち選手せんしゅ言い聞かせいいきかせた。「努力どりょく報わむくわれると思うおもうな。結果けっかなければ試合しあいでは使っつかってやれない。それでも努力どりょくできるやつは、せん人生じんせい必ずかならず報わむくわれる」。信頼しんらいかん努力どりょく固くかたく結び付いむすびついたチームは、ひのき舞台ひのきぶたい躍動やくどうするとき待ちわびまちわびている。いこーるつづく

1がつ30にち朝刊ちょうかん
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