業者からわいろを受け取った収賄容疑で逮捕されたものの起訴猶予となり、詐欺罪で起訴された元板橋区教育委員会庶務課主査、鳥井秀俊被告(51)が、区発注の電気工事で別業者に便宜を図った見返りにわいろを受領したとして、警視庁捜査2課は30日、収賄容疑で再逮捕する方針を固めた。業者の男も贈賄容疑で取り調べる。
調べでは、鳥井被告は区立学校や幼稚園の電気工事の発注業務を担当していた05年以降、随意契約で工事を発注した見返りに、贈賄側業者から数十万円分のわいろを受け取った疑いが持たれている。
鳥井被告は昨年11月、板橋区内の電気設備工事業「アズサワ電器」社長、永山隆史被告(69)=詐欺罪で起訴=から約130万円分の物品を受け取ったとして収賄容疑で逮捕された。
しかし、その後の調べで、アズサワ電器が受注した多くの工事に実体がなかったことが判明。鳥井被告と永山被告が、工事発注を装って区から現金を詐取した構図が浮かび、詐欺罪で起訴される異例の経緯をたどっていた。【石丸整、鳴海崇】