NHKは29日、30日付で新副会長に「NHKニュースおはよう日本」の初代メーンキャスターの今井義典氏(63)を任命することを発表した。25日に就任した福地茂雄会長(73)が推薦し、この日の経営委員会で決定した。元アナウンサーの永井多恵子前副会長(69)に続き、茶の間に知名度もある人選となった。
会見した今井氏は、今月浮上した報道記者らのインサイダー取引疑惑に触れ「今度の不祥事で、NHKは再び未曾有の危機に立っていると自覚しております。打開し、信頼を回復しないと明日はないと思っています」と強い決意を示した。
今井氏の起用は、局外出身の福地会長とバランスを取るためと、記者やキャスターを務めてきた豊富なキャリアだ。今井氏は04年12月に定年し、昨年12月31日付で退職している。古森重隆経営委員長(68)は「改革意欲も強いし、内部を知り尽くした後に3年ほど、ちょっと離れた立場でNHKを見てきたこともいい」と支持する。今井氏は「私は経営の経験はありませんが、公共放送のジャーナリストとして生きてきました」と、経営のプロながら放送界は初心者の福地会長をサポートできる長所を、アピールしていた。