ニューヨーク(
ウォール・ストリート・ジャーナル)
米インターネット
競売大手イーベイ(Nasdaq:EBAY)は29
日、
競売サイト
利用者の
満足度を
高めるため、
競売サイトへの
出品手数料を2
月20
日から
引き下げることなどを
発表した。
次期最高経営責任者(CEO)に
指名されたジョン・ドナフー
氏による
初の
大掛かりな
動き。
同社は、
出品者が
支払う手数料を
引き下げるとともに、
商品が
売れた
場合の
手数料を
引き上げる。また、
出品者の
質を
高水準に
保つために、
顧客サービス
基準を
厳しくする。
ドナフー
氏は、メグ・ホイットマンCEOが3
月31
日付で
退任すると
同時にCEOに
就任する
予定。
先週23
日の10
−12
月期決算の
電話説明会で、ドナフー
氏は
今回の
手数料改定を
示唆していた。
同社は、
中核であるネット
競売事業の
成長が
数年にわたり
鈍化している
流れを
変えるとともに
顧客サービスを
改善したい
考え。
手数料変更の
発表は
ウォール街の
一部で
懸念を
引き起こした。
同社が
先週発表した2008
年の
売上高見通しは、
手数料の
変更で
収入が
減少すると
同社が
予想しているため、アナリスト
予想平均を
下回った。
同社株の29
日終値は
前日比0.75ドル(2.79
%)
安の26.12ドル。
その後の
時間外取引でも
一段安となり、26.00ドルで
取引された。
同社によると、
出品手数料は25
−50
%引き下げるという。
米国では、
出品とともに
写真を
掲載する
場合の
手数料を
廃止する。
また、
商品が
売れた
場合の
手数料を
引き上げる。こうすると
売り手のリスクが
減るため、
売り手にとってはこのほうが
好まれる。ドナフー
氏は29
日、「
商品が
売れれば、われわれの
収入は
増える」と
語った。この
仕組みはインターネット
通販大手の
米アマゾン・ドット・コム(Nasdaq:AMZN)の
方式と
似ている。
イーベイはさらに、
上質の
顧客サービスをする
売り手を
優遇する。
同社は
昨年、
販売する
商品の
説明のわかりやすさや
商品発送の
迅速さなどについての「
売り手の
詳細な
評価」を
始め、
売り手にフィードバックしている。
大量の
商品を
販売する
売り手には、
評価に
基づき、
手続きの
最終段階で
販売手数料を
割り引く。
評価が
高いほど、
手数料は
大幅に
割り引かれる。
割引率は、
最終的な
販売手数料総額の5
−15
%。
また、顧客が売り手を評価することによって、売り手の質を判断しやすくする。さらに、商品検索の技術を改善し、質の高い売り手の商品が最初に買い手の目にとまるようにする。
だが一部の売り手は懐疑的だ。イーベイでノートパソコンを売っているジョン・ウィーバーさんは、「イーベイは最終的な販売手数料を引き上げ、出品手数料を廃止しないのだから、(手数料の)値上げをオブラートに包んでいるにすぎない」と指摘した。さらに、「顧客サービスの評価に基づいて手数料割引の基準を設定するのは不可能だ。特に、大量の商品を販売する人は、買い手の数が増えてもサービスの水準を維持する必要がある」と付け加えた。
イーベイの広報担当者は「売り手の反応は賛否拮抗(きっこう)している」としたうえで、「売り手の過半数は、支払う手数料が減ることになる」と述べた。イーベイのデータによると、同社のサイトで大量の商品を販売する人の60%は、現在の顧客サービスの評価に基づき、販売手続き完了時に手数料割引の適用を受ける資格を得る。