文化庁は29日、奈良県明日香村のキトラ古墳(特別史跡、7世紀末〜8世紀初め)の石室内でカビの除去作業中、石室北壁の余白部分のしっくい(長さ1.5センチ、幅0.3センチ)を誤って損傷したと発表した。
同庁によると、この日は、担当者2人が石室内で作業。午後3時ごろ、西壁北側に発生したカビをエタノールを含ませた筆(木製、長さ約20センチ)で除去していたところ、筆の柄の先端(直径約5ミリ)が北壁に接触、しっくいが柄に付着した。
損傷部分の修理は可能といい、今後具体的な修理方法を検討する。同庁古墳壁画室は「今後の作業は一層慎重を期したい」としている。