新日本製鉄の全額出資子会社、新日鉄化学(東京)は29日、北九州市戸畑区の九州製造所内に、透明樹脂「シルプラス」の新工場を建設すると発表した。来年4月から稼働を開始し、年間60万平方メートル分のシートを生産する。投資額は10億円強。
シルプラスは、同社が独自開発した樹脂素材。250度の高熱に耐え、表面が硬いなどの性質を持ち、液晶画面などでガラスの代替品になるという。
5年ほど前から試験設備で少量を出荷していたが、需要増を見込み、敷地に余裕がある九州製造所での新設を決めた。同社は「将来は工場を拡張し、年120万平方メートル分の生産能力にしたい」としている。
同社は旧官営八幡製鉄所(現新日鉄)の化学部門が起源。九州製造所では現在、炭素関連素材や回路基板材料などを生産している。
=2008/01/30付西日本新聞朝刊=