参加方法新着ニュース


流し読みニュース > 記事 【弁護側の冒頭陳述】犯行は咲被告の「蓄積された情動の発散」(産経新聞)
この記事から振り仮名をはずす
*【べんごがわのぼうとうちんじゅつ】はんこうはさきひこくの「ちくせきされたじょうどうのはっさん」(さんけいしんぶん)*

【弁護側の冒頭陳述】犯行は咲被告の「蓄積された情動の発散」(産経新聞

29日(火)21時1分



*
 だい1 当事者とうじしゃ

 1 さき被告ひこくは、平成へいせい16ねん7つき絵里子えりこさんのあにであるおっと裕紀ゆうきさんと結婚けっこんし、同月どうげつ茅野かやの市内いちないのアパートに引越しひっこし、17ねん1つき長女ちょうじょ出産しゅっさんした。そして18ねん7つき富士見ふじみうちで、義母ぎぼ同居どうきょ始めはじめている。

 さき被告ひこくは、かねてより、裕紀ゆうきからいもうと絵里子えりこさんについて、とんでもない人間にんげんであり、あまりかかわるなといわれていた。

 2 絵里子えりこさんはさき被告ひこくおっと裕紀ゆうきさんのいもうとである。さき被告ひこく同年どうねんなまであるが、早生まれはやうまれのため、さき被告ひこくより学年がくねんは1ねんじょうである。

 絵里子えりこさんは富士見ふじみ高校こうこう卒業そつぎょうするや、おとこ同棲どうせい初めはじめ母親ははおやから、・受け取っうけとっていた亡きなきちち生命せいめい保険ほけんきん一部いちぶの1000まんえんくるま頻繁ひんぱん買い換えるかいかえるなどして、1ねん足らずたらず使いつかい専門せんもん学校がっこうも、数カ月スウカゲツ中退ちゅうたいするなどし、さらに借金しゃっきん背負っしょっている状態じょうたいとなった。そのため、絵里子えりこさんのははは18ねん2つきに、絵里子えりこさんを交際こうさい男性だんせい別れわかれさせた。

 その結果けっか絵里子えりこさんは失意しついのうちに、さき被告ひこくらの居住きょじゅうしている富士見ふじみ実家じっか戻っもどってきたのである。

 だい2 絵里子えりこさんのさき被告ひこくに対するにたいするいじめ

 1 絵里子えりこさんは、失意しついのうちに、実家じっか戻っもどってくるや、かつて、自分じぶん生活せいかつしていた2かい部屋へやが、さき被告ひこく夫婦めおと家族かぞく部屋へやとして使わつかわれており、自分じぶん部屋へやがなくなっていることにショックを受けうけた。

 2 そのじょう自分じぶんより、1学年がくねんさき被告ひこくが、子供こどもができて主婦しゅふ装いよそおいおっとあに)ともうまくやり、幸せしあわせそうにしているのに嫉妬しっとし、さき被告ひこくのこと邪魔じゃまだと思いおもいさき被告ひこくがいなくなればよいと考えるかんがえるようになった。

 3 そのような心情しんじょうから、絵里子えりこさんは、以下いかのようないじめをさき被告ひこく繰り返しくりかえした。初期しょきのいじめは以下いかのとおりである。

 (1)スカートが無くなっなくなったことにして、さき被告ひこく盗んぬすんだことにしようと考えかんがえ、これを、「あいつあたしのスカート盗みぬすみやがった」などと母親ははおや虚偽きょぎ訴えうったえをした。

 (2)健康けんこう食品しょくひんがなくなったことにして、さき被告ひこく盗んぬすんだことにしようと考えかんがえ、「あいつ健康けんこう食品しょくひんまで盗んぬすんだよ」などと言っいって、はは虚偽きょぎ訴えうったえをした。

 (3)さき被告ひこく作っつくっ料理りょうりを「あんたババくさいもの作るつくるね」と文句もんくをつけた。

 (4)さき被告ひこくが、絵里子えりこさんの吸っすっているタバコを誤っあやまっくち入れはいれたことについて、「お前おまえがちゃんとてないからだろ、部屋へやにはいってきたこいつが悪いわるい」などと言っいった。

 (5)さき被告ひこくがうるさいと言っいって、蹴るけるなどした。

 (6)その他そのた多くおおくのいじめを日常にちじょうてき受けうけていた。

 4 しかし、さき被告ひこくは、くちでは、言い返せいいかえせないので、いつも黙っだまっていた。
 だい3 職場しょくばトラブル

 1 絵里子えりこさんはさき被告ひこくが18ねん12つきに、職員しょくいん募集ぼしゅう応じおうじ申し込んもうしこん面接めんせつ受けうけ採用さいようされ4がつから就職しゅうしょく決まっきまっていた
社協しゃきょうに、おやのコネで、2がつから働きはたらき始めはじめた。

 2 絵里子えりこさんは、ここでも、自分じぶんには介護かいご福祉ふくし資格しかくがなく、さき被告ひこくには資格しかくがあることからさき被告ひこく職場しょくばから追い出そおいだそうと画策かくさくした。

 3 そのため、以下いかのような職場しょくばトラブルが発生はっせいした。

 4 まず、同年どうねん4つき携帯けいたい電話でんわがなくなったことを偽装ぎそうして、さき被告ひこくつみをなすりつけようとして、「なくなった」とわめき散らしちらした。

 5 同年どうねん5つきには財布さいふがなくなったとして、突如とつじょ警察けいさつ呼んよんだ。

 6 突如とつじょ警察けいさつ呼ぶよぶという常軌じょうき逸しそらし行為こういは、社協しゃきょう上層じょうそう逆鱗げきりん触れふれ絵里子えりこさんは解雇かいこされる寸前すんぜんであった。このころから、職場しょくば関係かんけいものは、絵里子えりこさんについて、おかしいひとだと思いおもい始めはじめている。

 7 さき被告ひこく絵里子えりこさんの関係かんけいから、職場しょくば混乱こんらんをきたしたため、上層じょうそう絵里子えりこさんを解雇かいこにする方向ほうこうで、今後こんご対応たいおう考えるかんがえることになった。

 8 しかし結果けっかとしては、絵里子えりこさんは、おやのコネもあり、解雇かいこにはならず、さき被告ひこく介護かいご福祉ふくし資格しかくがあるということで、さき被告ひこく異動いどうすることになった。こうして、絵里子えりこさんによるさき被告ひこく左遷させん策略さくりゃくはみごと成功せいこうした。

 9 さき被告ひこくは、これは、自分じぶん排斥はいせきする絵里子えりこさんのの陰謀いんぼうであると感じかんじ失意しついのうちに、障害しょうがいもの施設しせつへと異動いどうすることになった。

 10 なお、さき被告ひこくがその言い渡しいいわたし受けうけさい絵里子えりこさんは、すれ違っすれちがっさき被告ひこくに対しにたいし、「いついわれたの」「かわいそうだね」などとあざ笑っあざわらった。

 11 このようなことから、5つきに、はは交えまじえて、3もの話し合いはなしあい機会きかいがもたれたが、「あたしのどこが気に入らきにいらないか言っいってみろよ」などといい、さき被告ひこくが、別にべつにきらいじゃないというと、「お母さんおかあさん、こいつホントのこといわねえよ」などと言っいって、さき被告ひこくやり込めやりこめさき被告ひこくは、やってないというのが精いっぱいせいいっぱいだった。

 だい4 さき被告ひこく仕返ししかえし

 1 さき被告ひこく仕返ししかえしとして、ひじきが「ばばくさい」といわれたため、3にち連続れんぞくでひじきにしたり、絵里子えりこさんのくるまにひそかにきずをつけたりした。しかし、絵里子えりこさんはくるま傷つけきずつけられても何ともなんとも思わおもわず、全くまったく困っこまっておらず、仕返ししかえし失敗しっぱい終わっおわった。

 2、 なお、さき被告ひこくは8つきに、さらにおおき傷きしょう絵里子えりこさんのくるまにつけたが、それでも絵里子えりこさんは困っこまっ様子ようすではなかった。

 3 むしろ、このくだり自分じぶんがすぐ犯人はんにんとして疑わうたがわれたため、さき被告ひこく自分じぶん家族かぞくじゃない、信用しんようされていないという被害ひがいもの感情かんじょう強めるつよめる結果けっかになった。

 だい5 絵里子えりこさんとさき被告ひこくおお喧嘩けんか平成へいせい19ねん7がつ16にち

 1 さき被告ひこくは、絵里子えりこさんによるこのようないじめを毎日まいにちのように受けうけ毎日まいにち泣きなき暮らすくらす日々ひび送っおくっていたが、絵里子えりこさんの存在そんざい自体じたい毎日まいにちストレスになっており、7つきにはこれが原因げんいんてい不調ふちょう来たしきたし気管支炎きかんしえん頭痛ずつう諏訪すわ中央ちゅうおう病院びょういん受診じゅしんした。これは心身しんしんしょう考えかんがえられる。

 2 そしてさき被告ひこくおっととともにうちて、アパート暮らしくらしをすることになった。

 3 それが7がつ16にちだった。

 4 その絵里子えりこさんがさき被告ひこく追い出しおいだし成功せいこうしたである。

 5 そのため、絵里子えりこさんはさき被告ひこくに対しにたいし、「早くはやく行っいってください」とメールを送信そうしんし、さき被告ひこくうちから行くいくように追い込みおいこみをかけた。

 6 さき被告ひこく絵里子えりこさんの職場しょくば向かいむかい帰り際かえりぎわ絵里子えりこさんに「どうしてそういうことするの」などと泣きなきながら訴えうったえたが、ぎゃく絵里子えりこさんは「お前おまえはなんで結婚式けっこんしきとか教えおしえてくれねーんだよ。子供こどもなんて自分じぶん面倒めんどうみれねえんなら連れつれてくんなよ。お母さんおかあさん迷惑めいわくかけてるんじゃねえよ」などと、とうとうとまくし立てまくしたてられ、結局けっきょくうち帰っかえっははのいるもとで話し合うはなしあうことになった。

 7 すると、絵里子えりこさんはまたも結婚式けっこんしきのことをまくし立てまくしたて、「ぶつがなくなったのもお前おまえがやったんだろ」、「(さき被告ひこくの)長女ちょうじょをけったのはお前おまえさけ酔っよってやったんだろ」、「タバコのあやまいん長女ちょうじょ勝手かってひと部屋へや入っいってきたからで、ぜんていないからいけない」などと問いつめといつめ、さらに「お前おまえ死んしんでいなくなるか、離婚リコンしていなくなるか、どっちか選べよえらべよ」などとさき被告ひこく迫っせまった。

 8 さき被告ひこくは、黙っだまっ感情かんじょう抑えおさえて、泣きなきながらこらえるしかすべがなかったが、そのように言わいわれたとき、感情かんじょう抑えおさえきれなくなり、いきなり、「おもて出ろしゅつろ」と言っいって、そと出るでるように促しウナガシ絵里子えりこさんをそと連れ出そつれだそうとしたが、それができず、そので、かおすうかい殴っナグッた。

 9 そのとき、絵里子えりこさんは、ぜんおとこことを思いだしおもいだし、「お前おまえもタカと同じおなじことすんだな」「ああ死にしにてえんだよ」などと錯乱さくらんした。

 10 さらに、さき被告ひこくに対しにたいし、「おい、死にしにてえって言っいってるだろ。死なしなないでくださいって言えいえ」などと言っいって、さき被告ひこく迫りせまり、そのうち、自らみずから不幸ふこう境遇きょうぐうと、さき被告ひこく幸福こうふく境遇きょうぐうとの格差かくさに対するにたいする怨念おんねんをぶちまけ、「お前おまえのせいで、家族かぞくはバラバラだ。お前おまえには兄ちゃんにいちゃん長女ちょうじょもいる。楽したのしそうにしているお前おまえ許せゆるせない。いいか、お前おまえ一番いちばん大切たいせつなものを奪っウバッてやる」と言い放っいいはなった。 だい6 引っ越しひっこしのちじょういわい

 1 さき被告ひこくは、絵里子えりこさんの「死んしんでいなくなるか離婚リコンしていなくなるかどっちかにしろ」「一番いちばん大切たいせつなものを奪っウバッてやる」という言葉ことば聞いきいて、長女ちょうじょ危害きがい加えくわえられるのではないかという不安ふあんにとりつかれるようになった。

 2 さき被告ひこくは、このような絵里子えりこさんに対してにたいして「いつか闘うたたかうときがきて、決着けっちゃく着けるつけるときがくる」と考えるかんがえるようになった。

 3 そして、保育園ほいくえんにも長女ちょうじょ自分じぶんおっと以外いがいには渡さわたさないように依頼いらいするなどし、防犯ぼうはんカメラをつけようと試みこころみたり、弁護士べんごし依頼いらいして、訴訟そしょう起こそおこそうと考えるかんがえるようになった。

 4 さらには、10つき初めはじめ実家じっかで、さき被告ひこく名前なまえ表札ひょうさつだけがなくなっているのを発見はっけんし、ショックを受けうけ、「自分じぶん家族かぞくじゃない」「自分じぶん家族かぞくから排除はいじょされている」という思いおもい募っつのった。

 5 さき被告ひこくは、実家じっかから引っ越しひっこしのちおっと夜勤やきんで、子供こども寝静まりねしずまり、ひとりになることが多くおおく、そのさい絵里子えりこさんの存在そんざいつむりから離れハナレなくなり、いつも絵里子えりこさんのことを考えかんがえて、眠れねむれない状態じょうたい続いつづいた。

 6 すでに、2つきころから、絵里子えりこさんから毎日まいにちのようにいじめられて、絵里子えりこさんがいなくなれば、よいと漠然とばくぜんと思っおもっていたが、その思いおもいが、恐怖きょうふごころもともなって、絵里子えりこさんに長女ちょうじょ殺さころされるのではないかという観念かんねんにとりつかれた。

 7 10つき下旬げじゅんごろ、絵里子えりこさんが死んしんでいなくなれば、いままでの幸せしあわせ生活せいかつ取り戻せるとりもどせるなどと考えるかんがえるようになった。

 だい7 犯行はんこうとき犯行はんこうのち状況じょうきょう自首じしゅ

 1 11がつ7にちちょう勤務きんむ時間じかん間違えまちがえて、登庁とうちょうしてしまったことから、時間じかんをもてあましたさき被告ひこくは、いままでの窃盗せっとう犯人はんにん扱いあつかいされてきたことがらに関しにかんし絵里子えりこさんの自作じさく自演じえん暴いあばいてやろうと考えかんがえ富士見ふじみうち行っいった。

 2 そのさい、はずされていた表札ひょうさつが、絵里子えりこさんのタンスのじゅうから発見はっけんされ、さき被告ひこくはいままでのすべての絵里子えりこさんからされてきたいじめ、絵里子えりこさんが自分じぶん長女ちょうじょ危害きがい加えよくわえようとしていることなどがつむりにめぐり、感情かんじょう爆発ばくはつし、絵里子えりこさんを殺害さつがいしようと決意けついした。

 3 すなわち、蓄積ちくせきされた情動じょうどう一挙いっきょ発散はっさんとしての実行じっこう行為こういである。

 4 このときの決意けついから、規範きはん問題もんだい直面ちょくめんする機会きかいがないまま、一挙いっきょ犯行はんこうまで及んおよんでいるのであって、絵里子えりこさんに対するにたいする心労しんろうから高まったかまっていた精神せいしんてき緊張きんちょうが、表札ひょうさつ発見はっけんしたことで、一挙いっきょ爆発ばくはつした激情げきじょうてき犯行はんこうである。

 5 さき被告ひこく立場たちばでは制御せいぎょ不能ふのう状態じょうたいであった。

 6 止めとどめなれている役場やくば駐車ちゅうしゃくるま駐車ちゅうしゃし、歩いあるい富士見ふじみ実家じっか向かっむかった。

 7 歩いあるいている途中とちゅう、「もう殺しころし自分じぶん死のしのう」と思っおもっていたので、その途中とちゅう知人ちじん会っあってもにせず、絵里子えりこさんたく向かっむかった。「金づちかなづちで2、3はつ殴れナグレば、すぐに死ぬしぬ」と思っおもっていた。「殺しころして、自分じぶん死んしんですべてが終われおわればよい」という心情しんじょうになっていた。

 しゅとして滑りぬめり止めとどめのため準備じゅんびしていた軍手ぐんてをし、絵里子えりこさんを殴打オウダした。だが、全然ぜんぜん死なしなず、つむりから流れながれ起こっおこっている事態じたい驚愕きょうがく(きょうがく)し、いまさらのち引けひけないと思いおもい殴打オウダ続けるつづける一向にいっこうに死ぬしぬ気配けはいがない。その後そのご、ひもでくび絞めしめてみようと試みこころみたが、要領ようりょう分からわからず、りきもないので、ほとんど効き目ききめがない。

 「ああ、全然ぜんぜん死なしなない。お願いおねがい早くはやく死んしんでよ」と焦るあせる気持ちきもちじゅう包丁ほうちょう刺すさすことを思いつきおもいつき軍手ぐんて脱ぎ捨てぬぎすて包丁ほうちょう取りとりたいふきをつか巻いまい絵里子えりこさんのくび刺しさした。

 8 さき被告ひこく起こっおこってしまった事態じたい驚愕きょうがくし、逃走とうそう。とりあえず平静へいせい装っよそってアパートに戻っもどった。

 9 しかし、さき被告ひこく苦しくくるしく苦しくくるしく仕方しかたがなかった。

 10 さき被告ひこく翌日よくじつ警察けいさつ参考さんこうひととして呼ばよばれた。

 11 そのとき、おっとが「本当ほんとうのこと言っいってね」と言っいった。

 12 しかし、さき被告ひこく最初さいしょ怖くこわく言えいえなかった。

 13 しかし、さき被告ひこくおっとが「本当ほんとうのこと言っいってね」と言っいったのを思い出しおもいだし本当ほんとうのことを言ういうことにして、取調とりしらべかん本当ほんとうのことを話しはなした。

 だい8 責任せきにん能力のうりょく

 1 以上いじょう通りとおりさき被告ひこく絵里子えりこさんが自分じぶん自分じぶん長女ちょうじょ生命せいめい危害きがい加えくわえ家族かぞくから排除はいじょしようとしているとの妄想もうそう支配しはいされて、このままでは長女ちょうじょ殺さころされるとの思いおもいから犯行はんこう及んおよんでおり、さき被告ひこく犯行はんこう当時とうじ妄想もうそうせい統合とうごう失調しっちょうしょう妄想もうそうせい障害しょうがい、または鬱病うつびょう(うつびょう)のいずれかに該当がいとうする精神せいしん疾患しっかんにより、事理じりべん識の能力のうりょくまたは制御せいぎょ能力のうりょく欠いかいていたか、それらが著しくいちじるしく減退げんたいした状態じょうたいにあり、心神喪失しんしんそうしつまたは心神耗弱しんしんこうじゃく状態じょうたいであった。

 2 さき被告ひこく犯行はんこう当時とうじ症状しょうじょうは、(1)不眠ふみん(2)不安ふあん(3)食欲しょくよく不振ふしん(4)自信じしん欠如けつじょ(5)自己じこ評価ひょうか低下ていか(6)悲観ひかんてき(7)疲労ひろうかん(8)被害ひがい妄想もうそう(9)自殺じさつ念慮ねんりょ(10)さまざまな種類しゅるい迫害はくがい受けうけているという確信かくしん(11)陰性いんせい症状しょうじょう(12)社会しゃかいてき機能きのう低下ていかひくなどである。

 3 ストレスいんとしては、(1)実家じっかからよめたことによる生活せいかつ環境かんきょう変化へんか(2)子供こども出産しゅっさん(3)仕事しごと(4)結婚式けっこんしき(5)祖父そふ(6)絵里子えりこさんからのいじめひく挙げあげられる。

 4 さき被告ひこく人格じんかく特徴とくちょうは「まじめ、責任せきにんかん強いつよい周りまわり使うつかう明るくあかるく振る舞うふるまう優しいヤサシイ」というものである。この特徴とくちょう鬱病うつびょうやまいぜん性格せいかくのひとつとされている「メランコリーかた性格せいかく」と一致いっちする。この性格せいかく持ち主もちぬしは「きちょうめん、きまじめ、強いつよい義務ぎむ責任せきにんかんといった秩序ちつじょせい他人たにんへの配慮はいりょ強くつよくひと争えあらそえないといったたいてき配慮はいりょせい併せ持っあわせもっ性格せいかくである。

 だい9 情状じょうじょう関係かんけい

 1 さき被告ひこく犯行はんこうとき精神せいしん状態じょうたい追いつめおいつめられていた。

 2 さき被告ひこく反省はんせいしている。

 3 絵里子えりこさんの家族かぞくであるさき被告ひこくおっとは、さき被告ひこくに対しにたいし寛大かんだい処分しょぶん望みのぞみさき被告ひこくとは離婚リコンせず、今後こんごさき被告ひこく支えつかえていくことを約束やくそくしている。

 4 さき被告ひこく専門せんもん学校がっこう時代じだい友人ゆうじん職場しょくば友人ゆうじんむかしからの友人ゆうじんさき被告ひこくのために寛大かんだい処分しょぶん望んのぞんでいる。

 5 絵里子えりこさんのはは被害ひがいもの感情かんじょう持っもっているが、現在げんざいさき被告ひこくおっととその長女ちょうじょ同居どうきょしており、処罰しょばつ感情かんじょうとしては、こうした事件じけん被害ひがいもの遺族いぞくとしては、必ずしもかならずしも大きなおおきな処罰しょばつ感情かんじょうではない。

関連かんれん記事きじ
法廷ほうていライブ】義理ぎりいもうと殺害さつがいはつ公判こうはん(1)か細いほそいこえ起訴きそ事実じじつ認めるしたためる
衝撃しょうげき事件じけん核心かくしん同じおなじ24さいなか悪くわるく確執かくしつ歴史れきし長野おさの義妹ぎまい殺しごろし動機どうき
夜泣きよなき、うるさくストレス? 長野おさの介護かいごいん殺害さつがい
同じおなじ24さい義理ぎりあね逮捕たいほ 長野おさの女性じょせい殺害さつがい
法廷ほうていライブ一覧いちらん惨殺ざんさつ招いまねい義姉ぎしいもうと確執かくしつ」とは?
*

この記事から振り仮名をはずす
seo