【ワシントン=有元隆志】故ケネディ米元大統領の弟のエドワード・ケネディ上院議員は28日、「アメリカンドリームを信じる人たちに希望を与える大統領が必要だ」として、オバマ上院議員を民主党候補として支持する、と表明した。若さと希望を与える演説から「ケネディ元大統領の再来」とうたわれるオバマ氏にとって、米政界名門のケネディ家からのお墨付きは大きな意味を持つといえ、クリントン上院議員には痛手となった。
首都ワシントンのアメリカン大で28日に開かれた集会で、ケネディ上院議員はオバマ氏、息子のパトリック・ケネディ下院議員、元大統領の長女のキャロライン・ケネディ氏と壇上に上り、オバマ氏支持を表明した。
同大は、元大統領が暗殺される約5カ月前の1963年6月、世界平和を訴えた演説を行った記念すべき場所。キャロラインさんは「(父と)同じ希望と感化を与える候補がいる」とオバマ氏を元大統領になぞらえた。
オバマ氏は「ケネディ元大統領や(弟の)ロバート・ケネディ元司法長官のことは幼くて覚えていないが、この国が大いなる希望と達成感にあふれたときのことを聞いて、育った」と述べた。
ケネディ上院議員は2月5日の「スーパーチューズデー」に向け、各地を遊説しオバマ支持を呼びかける予定ダ。同議員は民主党リベラルの象徴で、労働組合、ヒスパニック系などクリントン氏が基盤にする層に影響力があるとみられている。米メディアによると、クリントン陣営は、ケネディ氏に中立を保つよう働きかけていたという。
クリントン陣営では、ケネディ家でも、ロバート・ケネディ元長官の娘のキャサリン・ケネディ・タウンゼント元メリーランド州副知事らから支持を受けているとして、ケネディ家全員がオバマ氏を支持しているわけではないと主張している。
ケネディ家に続き、ビル・クリントン前大統領を「初の黒人大統領」と名付けたノーベル文学賞受賞の黒人女性作家トニ・モリソン氏も28日、オバマ氏支持を表明した。
一方、イリノイ州でオバマ氏を支援したことがある実業家のトニー・レツコ被告が汚職疑惑で28日、収監された。オバマ氏は被告からの資金支援をすでに慈善団体に寄付したとしているものの、今後の選挙戦に影を落とすことになりそうだ。