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*ぶっしゅせいけんの「レガシー」 いらくせんそうをいしき(さんけいしんぶん)*

ブッシュ政権の「レガシー」 イラク戦争を意識(産経新聞

29日(火)19時39分



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 【ワシントンいこーるたもつもと隆志たかし】ブッシュあめりか大統領だいとうりょう任期にんきなか最後さいごとなった28にち一般いっぱん教書きょうしょ演説えんぜつで、外交がいこう安全あんぜん保障ほしょう政策せいさくについて、イラク情勢じょうせい多くおおく時間じかん割きさきあめりかぐん増派ぞうは成果せいか前面ぜんめん打ち出しうちだした。北朝鮮きたちょうせんについての言及げんきゅうはなく、ブッシュ政権せいけんの「レガシー(遺産いさん)」は、イラク戦争せんそう懸かっかかっていることを強くつよく意識いしきした内容ないようとなった。

 「昨年さくねん多くおおくひと暴力ぼうりょく阻止そしすることは不可能ふかのうだと言っいった。1ねんのち、テロリストによる攻撃こうげき減りへり民間みんかんひと死者ししゃすう減少げんしょうした」

 大統領だいとうりょう演説えんぜつのなかで、「昨年さくねん」と、「今日こんにち」を繰り返しくりかえし使いつかい、1年間ねんかん治安ちあん改善かいぜんされたことを力説りきせつした。昨年さくねん増派ぞうは効果こうか疑問ぎもん投げかけなげかけ段階だんかいてき撤退てったい主張しゅちょうした議会ぎかい多数たすう民主党みんしゅとうに対しにたいし増派ぞうは踏み切っふみきっ決断けつだん正しただしさを誇示こじしてみせた。

 1ねんぜん時点じてんでは、大統領だいとうりょう追いつめおいつめられていた。イラク情勢じょうせい改善かいぜんするどころか悪化あっかし、あめりかぐん死者ししゃすう増えふえあめりか国民こくみん不満ふまん強まっつよまっていた。大統領だいとうりょう増派ぞうは決断けつだんし、イラク駐留ちゅうりゅう国籍こくせきぐん任命にんめいしたペトレイアス司令しれいかん委ねゆだねた。

 その結果けっか、イラク国内こくない活動かつどうする国際こくさいテロ組織そしきアルカーイダを「敗走はいそう」に追い込みおいこみ、2まんにん兵士へいし帰還きかんできるようになったと報告ほうこくできるまでになった。

 ただ、それ以上いじょう撤退てったいに関してにかんしては「現地げんち状況じょうきょう」と、現地げんち司令しれいかん勧告かんこくによるとして、具体ぐたいてき期限きげん示さしめさなかった。大統領だいとうりょう認めるしたためるように、治安ちあん安定あんてい継続けいぞくするためには、「なお困難こんなん戦いたたかい」が待ち受けまちうけている。

 大統領だいとうりょうはこれまで「中東ちゅうとう民主みんしゅ拡大かくだい」などの構想こうそう掲げかかげてきたが、ライス国務こくむ長官ちょうかん中心ちゅうしん外交がいこう政策せいさくは「現実げんじつ路線ろせん」に戻っもどっている。

 北朝鮮きたちょうせん政策せいさくでもかつては、「わる枢軸すうじく」(2002ねん)と名指しなざししたり、イランやジンバブエなどとなみ記ししるし人権じんけん抑圧よくあつ批判ひはんした(06ねん)。この演説えんぜつ北朝鮮きたちょうせん触れふれなかったのは、かく問題もんだいをめぐる6カ国カコク協議きょうぎ膠着こうちゃく(こうちゃく)状態じょうたいにあるなか、早期そうき再開さいかい目指すめざすためにも北朝鮮きたちょうせん刺激しげきするのを避けよさけようとしたものとみられる。

 また、中東ちゅうとう和平わへいではイスラエルとパレスチナかん紛争ふんそう終結しゅうけつ向けむけ和平わへい協定きょうていのため、「米国べいこくとしてできることはなんでもする」と述べのべ任期にんきなか妥結だけつ目指すめざす姿勢しせい示ししめした。

 いずれの交渉こうしょう実現じつげん困難こんなんであり、同じくおなじく2務めつとめたクリントンぜん大統領だいとうりょう任期にんき最後さいごねん北朝鮮きたちょうせん中東ちゅうとう和平わへい外交がいこう成果せいか挙げよあげようとして失敗しっぱいした。あめりか政府せいふ高官こうかんあめりかABCテレビに語っかたったところによると、ブッシュ大統領だいとうりょうは「歴史れきし自分じぶん味方みかたしている」と信じしんじているという。

 支持しじりつ低迷ていめいし、共和党きょうわとう候補こうほ大統領だいとうりょう距離きょり置くおくなか、そうした信念しんねんがいまの大統領だいとうりょう支えつかえているようだ。大統領だいとうりょう演説えんぜつ最後さいごを「自由じゆうりき自信じしん持っもって」と締めくくっしめくくった。
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