[ロンドン 29日 ロイター] 英中堅銀行のアライアンス・アンド・レスター(A&L)<ALLL.L>は29日、ストラクチャード・インベストメント・ビークル(SIV)など複雑な金融仕組み商品によって生じた損失が、従来予想の3倍以上の1億8500万ポンド(3億6700万ドル)に膨らんだことを明らかにした。従来予想は5500万ポンドだった。
また、従来は第3・四半期までと見積もっていた中期の借り入れ必要額について年末までの資金手当てが済んでいること、デービッド・ベネット最高経営責任者(CEO)が病気のため一時的に職務を離れていることを明らかにした。
A&Lの株価は昨年、同行が資金繰り難に陥っているのではないかとの懸念から半値近くまで急落したが、11月にクレディ・スイスから期間2年、40億ポンドの融資を受けることで合意したと発表。市場の懸念は沈静化した。ただ同時にA&Lは、10月末時点でSIVのメザニン、キャピタルノートなどの金融商品に絡んだ損失が5500万ポンドに上るとの推定を示していた。
07年通年ではこの損失に対する引当金が1億8500万ポンドに拡大したことになるが、引当金計上前の実質利益については従来予想を据え置いた。