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*いんたびゅー:じーせぶんきょうちょうりさげはかんがえにくい=ひらのぜんにちぎんりじ(ろいたー)*

インタビュー:G7協調利下げは考えにくい=平野前日銀理事(ロイター

29日(火)16時44分



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 吉川きっかわ 裕子ひろこ編集へんしゅう委員いいん佐野さの 日出にっしゅつ記者きしゃ
 [東京とうきょう 29にち ロイター] ぜん日銀にちぎん理事りじ国際こくさい担当たんとう)の平野ひらの英治えいじトヨタファイナンシャルサービス・エグゼクティブバイスプレジデントは29にち、ロイターとのインタビューで、2がつ9にち東京とうきょう開催かいさいされる7カ国カコク財務ざいむしょう中央ちゅうおう銀行ぎんこう総裁そうさい会議かいぎ(G7)で、市場いちばがマクロ政策せいさくめん協調きょうちょう行動こうどう期待きたいしているのであれば「誤っあやまっ期待きたいになる」と述べのべ協調きょうちょう利下げりさげ考えかんがえにくいとの認識にんしき示ししめした。
 ごめサブプライムローン(信用度しんようど低いひくい借り手かりて向けむけ住宅じゅうたく融資ゆうし問題もんだい発しはっし世界せかいてき金融きんゆう資本しほん市場いちば混乱こんらん収まらおさまらず、世界せかい経済けいざい確実かくじつせい高まったかまっている。ひたいふく志郎しろう財務ざいむしょうは28にちにも、G7では世界せかい経済けいざい市場いちば安定あんていのためにメッセージを発信はっしんしたいと述べるのべるなど議長ぎちょうこくとしての意欲いよく示ししめしているが、マクロ経済けいざい運営うんえいは、にちあめりかおう経済けいざい状況じょうきょう異なることなることから、各国かくこくがそれぞれの事情じじょう即しそくし運営うんえいすることに尽きるつきる強調きょうちょうした。
 ただ、日銀にちぎん金融きんゆう政策せいさくでは、将来しょうらい事態じたい深刻しんこくするリスクが高まれたかまれ利下げりさげ選択肢せんたくしとして排除はいじょすべきではないと指摘してき最近さいきん為替かわせ動向どうこうは、米国べいこく対外たいがい均衡きんこう是正ぜせい資するしする望ましいのぞましい方向ほうこう動いうごいているとし、G7声明せいめい変更へんこうする要素ようそはみあたらないとした。 
 インタビューの概容がいよう以下いか通りとおり。 
 ──金融きんゆう資本しほん市場いちば世界せかいてき動揺どうようしている。現状げんじょう認識にんしき先行きさきゆき
 「まだ、混乱こんらん続いつづいている。せん見えまみえにくく極めてきわめて不透明ふとうめいかん強いつよいボラタイルな市場いちばにみえる」
 「先行きさきゆきについては2つの見方みかたがある。とき経過けいかとともに市場いちば落ち着きおちつき経済けいざい安定あんてい取り戻すとりもどすとの見方みかたと、住宅じゅうたく市場いちば起点きてんとする実体じったい経済けいざい調整ちょうせいはむしろこらから本格ほんかくするとの見方みかたがある。見えるまみえるなりてくることで、金融きんゆう資本しほん市場いちばではクレジット・スプレッドやリスクプレミアムが拡大かくだいするなどの事態じたい起きおき問題もんだいはさらに悪化あっかするリスクもあるとの見方みかたがある。前者ぜんしゃ望ましいのぞましいが、判断はんだん難しくむずかしくしているのは、前者ぜんしゃ通りとおりいく保証ほしょうなんもない。問題もんだい悪化あっかするかもしれないとのリスクも結構けっこう高いたかい
 ──2つきG7のテーマは。
 「サブプライム問題もんだいでの市場いちば混乱こんらんをどのように理解りかいさきをどう展望てんぼうし、それに対するにたいする政策せいさく当局とうきょく構えかまえをどうするかに尽きるつきる金融きんゆう混乱こんらん介しかいし実体じったい経済けいざい大丈夫だいじょうぶかということが問わとわれている。その情勢じょうせい判断はんだん行いおこない共通きょうつう認識にんしき持つもつことが出発しゅっぱつてんになる。また、あめりか経済けいざいが(問題もんだいの)起点きてんだが、世界せかい経済けいざいへのインパクトについて、しっかり議論ぎろんしていく必要ひつようがある。いわゆるデカップリングの問題もんだいもテーマになる」
 ──G7の政策せいさく対応たいおうは。
 「政策せいさく議論ぎろんする切り口きりくちは3つ。金融きんゆうシステムそのものが問わとわれている状況じょうきょうで、それをどうやって治めるおさめるかという問題もんだい金融きんゆう実体じったい経済けいざい相互そうご作用さようしながらのモメンタムが働いはたらいている。その調整ちょうせいをどうやって和らげるやわらげるかという問題もんだい最後さいご政策せいさく協調きょうちょうのようなものがあらためて問わとわれるだろう」
 「このうち金融きんゆうシステムの問題もんだいについては、情報じょうほう開示かいじ出すだすべき損失そんしつはきちんと認識にんしきし、なんよりもき損きそんされた資本しほん増強ぞうきょう図るはかることが重要じゅうよう。そういう方向ほうこうで、いま既にすでに民間みんかん対応たいおう進んすすんでいる。当局とうきょくとしてさらにエンカレッジすることだろう」
 「調整ちょうせい痛みいたみ和らげるやわらげるさくは、金融きんゆう財政ざいせい政策せいさくのマクロ政策せいさくになる。金融きんゆう政策せいさくめんでは、米国べいこく動きうごき始めはじめておりその対応たいおう重要じゅうよう難しいむずかしいのは、今回こんかい、コアインフレが2ぱーせんと大きくおおきく上回るうわまわる状況じょうきょうのなかでどこまで下げさげられるのかというジレンマを抱えかかえている。ただ、いま物価ぶっか状況じょうきょうはかなりの部分ぶぶんがエネルギー価格かかく上昇じょうしょうからており、経済けいざいについてはインフレてき影響えいきょう及ぼすおよぼすおもてもあればデフレてきめんもある。単にたんに物価ぶっかたか止まっとまっているから金利きんり下げさげられないということでいいのか、あるいは思い切っおもいきっ対応たいおう必要ひつよう(となるかだろう)。最終さいしゅう需要じゅよう働きかけるはたらきかける財政ざいせい政策せいさくにも一定いってい役割やくわりはある」
 「ただ、問題もんだい本質ほんしつ金融きんゆうセクターにおける資本しほん不足ふそく集約しゅうやくされている。資本しほん増強ぞうきょう含めふくめていかに早くはやく金融きんゆうシステムの安定あんてい取り戻さとりもどさせるかがなんよりも一番いちばん重要じゅうようで、マクロ政策せいさくだけで、いま直面ちょくめんしている問題もんだい解決かいけつすることはできない」
 「政策せいさく協調きょうちょうについても、問題もんだい性格せいかくに対するにたいする共通きょうつう理解りかいにたってそれぞれのくに置かおかれた状況じょうきょう即しそくし金融きんゆうシステム対策たいさく取りとりマクロ政策せいさく運営うんえいすることだ。それに尽きるつきる。G7諸国しょこく足並みあしなみをそろえてなんかをすることは適当てきとうでないし、現実げんじつてきでない。市場いちばがそういう協調きょうちょう行動こうどう期待きたいしているのであれば、誤っあやまっ期待きたいになるだろう」
 「なぜならば各国かくこく置かおかれている状況じょうきょう違うちがう日本にほん金融きんゆうシステムは動揺どうようしていない。しかし、外需がいじゅ依存いぞんかた経済けいざい成長せいちょうのためマクロ経済けいざいてきおもてでの影響えいきょうがある。そこをどう考えるかんがえるかだ。一方いっぽう欧州おうしゅうは、金融きんゆうシステムが不安定ふあんてい部分ぶぶんがあるが米国べいこくほどではない。実体じったいめんではあめりか経済けいざい減速げんそく影響えいきょう間接かんせつてき受けるうけるだろうがいまのところは底堅いそこがたい。しかし、物価ぶっか水準すいじゅんはECBが物価ぶっか安定あんてい定義ていぎとする2ぱーせんとをはるかに超えこえている。米国べいこく歩調ほちょう合わせあわせ金利きんり下げさげたり、財政ざいせい政策せいさく取るとる状況じょうきょうではない」
 ──ドルやす進行しんこうしているが。為替かわせ認識にんしきは。
 「金融きんゆうシステムが動揺どうようしていることで、あるしゅのドル不安ふあん生じしょうじているのは事実じじつだと思うおもう。ユーロは一時ひとときのユーロこう是正ぜせいされている。為替かわせ方向ほうこうとしては、(米国べいこくの)インバランス是正ぜせい資するしする望ましいのぞましい方向ほうこう動いうごいている。Vvはあるにしても、協調きょうちょう行動こうどうをとらなければならない環境かんきょうではない」
 ──G7声明せいめい変わらかわらないとみるか。
 「(変えるかえる要素ようそはないだろう」
 ──市場いちば一部いちぶには協調きょうちょう利下げりさげ期待きたいがある。
 「期待きたいがあるかもしれないが、そういう発想はっそうはどこからもてこない。協調きょうちょうして利下げりさげ打ち出せうちだせば、金融きんゆうシステム不安ふあん収まるおさまるとも思わおもわない。そういうことは考えかんがえにくい」 
 ──日本にほんのとるべき対応たいおうは。
 「反射はんしゃてきに、米国べいこく政策せいさく追随ついずいすることでは全くまったくない。日本にほん経済けいざい健全けんぜん発展はってんさせるためのマクロ政策せいさく運営うんえい行うおこなう尽きるつきる外需がいじゅ依存いぞんかた成長せいちょうパターンが続いつづいており、外部がいぶ環境かんきょう変化へんか相当そうとう影響えいきょう受けるうけることは受け止めうけとめていかざるをない。問題もんだい個人こじん消費しょうひ中心ちゅうしんとする内需ないじゅががつかないこと。底堅くそこがたく成長せいちょうしているが成長せいちょうりょくてこないこと。日本にほん経済けいざい将来しょうらい展望てんぼうがより明確めいかくになり希望きぼう持てれもてれば、投資とうし(が増えるふえる)するのではないか。そこが不透明ふとうめいで、大事だいじなのは目先めさき減速げんそくをどうやって補うおぎなうかといったような近視眼きんしがんてきなものでなく、人口じんこう減少げんしょう社会しゃかいでの生産せいさんせい向上こうじょうなど、将来しょうらい見据えみすえ長期ちょうきてき視点してんにたった議論ぎろん対応たいおうだ」 
 ──個別こべつ金融きんゆう機関きかん資本しほん増強ぞうきょうさくでは、場合ばあいによっては公的こうてき資金しきん必要ひつようとみるか。
 「一般いっぱんてきにみて、(直撃ちょくげき受けうけた)世界せかい主要しゅよう投資とうし銀行ぎんこう資本しほん基盤きばんなどからすると、問題もんだい的確てきかく認識にんしきしディスクローズし対応たいおう明らかあきらかにしていけば、自力じりき増資ぞうしできるのではないか。このてんでバブル崩壊ほうかいのち日本にほん金融きんゆう機関きかんとは状況じょうきょう違うちがう
 「ただ、モノラインについては、影響えいきょう広範こうはんにおよび、システミックな影響えいきょう持ちもちえるので、状況じょうきょうによっては選択肢せんたくしの1つになるかもしれない」 
 ──日銀にちぎん金融きんゆう政策せいさくについて。22にち福井ふくい総裁そうさい会見かいけんではてい金利きんりであるがゆえに金融きんゆう政策せいさく制約せいやくがあるとは考えかんがえないといった趣旨しゅし発言はつげんがあった。利下げりさげ視野しや入っいっているとみてよいのか。
 「厳しいいかめしいリスク認識にんしきをそういう表現ひょうげん明らかあきらかにされたのではないか」
 「状況じょうきょう深刻しんこくするリスクが高まれたかまれば、下げるさげるという選択せんたく全くまったく排除はいじょすべきではないと思うおもう。もっとも足元あしもとはリセッションでもないし、実質じっしつ金利きんりはマイナスで金融きんゆう政策せいさく十分じゅうぶん緩和かんわてきいますぐどうこうということは全くまったくない」
 (ロイター日本語にっぽんごニュース 吉川きっかわ 裕子ひろこ編集へんしゅう委員いいん編集へんしゅう 田巻たまき 一彦かずひこ
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