【タンパ(米フロリダ州)和田浩明】米大統領選の共和党指名争いで、フロリダ州に選挙活動を集中してきたジュリアーニ前ニューヨーク市長の不振が目立つ。「フロリダさえ勝てれば一気呵成(かせい)だ」。州内の遊説でそう訴えてきたが、情勢は非常に厳しい。
ジュリアーニ氏は全米での知名度は低くない。市長時代の市財政立て直しや、01年米同時多発テロを乗り切った経験を強調。「経済も安全保障も実績のある候補は自分だけ」とアピールした。
だが、アイオワ、ニューハンプシャー州など序盤の党員集会・予備選で振るわず、メディア露出度も低下。巻き返すつもりだったフロリダ州でも苦戦を強いられている。
同州中部ココアビーチで27日開かれた集会で聞いた有権者の声も厳しかった。誰に投票するか決めていないというフランク・ハイコさん(35)は「フロリダだけに集中したジュリアーニ氏の戦略は、ギャンブルだったのではないか」と指摘した。一方、ジュリアーニ氏に事前投票済みだという元教師のリズ・デトワイラーさん(60)は「まだチャンスはある」と同情的だった。