国内自動車メーカー8
社は28
日、
平成19
年の
生産・
販売・
輸出実績を
発表した。
新興国市場の
急成長を
背景に
世界生産台数(
国内生産と
海外生産の
合計)では6
社が
増加し、うち
トヨタ自動車、ホンダ、スズキ、
ダイハツ工業の4
社が
過去最高を
記録。
特にトヨタとスズキの
生産は
初めて海外が
国内を
上回った。
輸出も
全8
社が
増加した。
好調な
海外販売が
自動車各社の
業績を
押し上げていることを
裏付けた。
≪
新興国需要≫
「ほぼ
全地域で
増加した」。
海外生産の
勢いが
最も数字に
表れたのがトヨタ。
海外生産は16
年連続増となる430
万台で
過去最高を
記録した。
特に中国では62
%増、アジア
地域も22
%増と
大きく伸長するなど、
新興国市場での
増加が
際だつ。
昨年、トヨタは1
月にタイ、5
月に
中国・
天津、さらに12
月にはロシアでそれぞれ
新工場を
設立し、
成長市場で
稼働開始が
相次ぐ。
国内生産も6
年連続増の422
万台とバブル
期を
超える水準に
達したが、
海外生産の
伸びはすさまじく、
初めて国内生産を
上回った。
≪
小型車人気≫
日本メーカーが
海外で
好調を
持続するのは
原油高や
環境規制の
厳格化などで、
世界的に
燃費の
良い小型車需要が
高まっているためだ。
小型車で
強いのがスズキ。「
大幅に
伸びていく」(
鈴木修会長)という
主力のインドで「アルト」を、ハンガリーで「スイフト」などを
大増産。
世界生産台数は9
年連続前年超えで、
過去最高を
更新した。
また、ホンダも
北米や
欧州、アジア、
中国の
各地域で
過去最高の
生産台数を
記録。この
結果、
世界生産台数は11
年連続で
増え、
過去最高となった。
日産自動車の
世界生産も17
年に
次ぐ水準。
特に海外生産はメキシコや
英国で
大きく増え、200
万台の
大台に
乗せた。
≪
空洞化不安≫
国内販売はダイハツを
除く7
社が
前年実績を
下回り、
市場低迷を
浮き彫りにした。
国内生産は
輸出に
支えられ
堅調に
推移したが、
台数で5
社が2ケタ
増を
超えた
海外生産との
勢いの
差は
歴然だ。
「
新興国の
成長を
考えれば
海外生産比率は
今後も
増える」(
大手メーカー)。1980
年代の
貿易摩擦を
機に
拡大した
自動車各社の
海外生産。ここに
来て
世界的な
低価格車需要も
高まる。
一方で「国内生産は1000万台を維持しなければ産業空洞化を招く」(日本自動車工業会の張富士夫会長)との声もある。各社には生産体制のバランス構築という難題が突きつけられている。
◇
≪トヨタ、GMとの差は3106台 すでに世界一の声も「比較難しい」≫
トヨタ自動車は28日、平成19年の世界販売台数の確定値が前年比6・4%増の936万6418台だったと発表した。米ゼネラル・モーターズ(GM)との首位争いが熾烈(しれつ)を極めた自動車の世界販売台数は、わずか3106台の差で及ばなかった形だ。
GMが23日公表した世界販売台数(速報値)は936万9524台。トヨタの確定値との差は百分率で0・03%の僅差だったが、GMが76年連続で世界一を死守した。
一方、米誌オートモーティブ・ニュースは「業界慣行に従えば、トヨタの販売台数はGMを上回っている」と報じた。同誌は、GMが34%出資する中国の合弁会社の販売分(約51万台)は世界販売台数に含めるべきではない、と主張している。
何ともすっきりしない幕切れだが、トヨタは「会社や国によって(集計方法が)違っており、比較が難しい。ただ、販売台数はあくまで結果の一つと考えている」と冷静にコメントしている。