国の重要文化財に指定されている恵那市大井町の武並神社(伊藤誠宮司)の本殿が解体修理されることになり、28日に地元関係者らが集まって工事の事始め祭が行われた。神事のあと、文化財防火デーに合わせ、氏子らが放水銃を使った消火訓練をした。
同神社本殿は、ヒノキ皮葺(かわ(ぶ)きの入母屋(いりもや)造り。伝承では、承久年間(1219〜1222)の創建とされ、戦国時代には戦火に見舞われた。永禄7(1564)年3月に、大井城主・藤井次郎左衛門が中心になって再興、現在の社殿が完成したという。その後、修理を重ねて30年ごとに屋根の葺(ふ)き替えが行われてきた。
89年に国重要文化財に指定され、文化庁に調査を依頼。屋根だけでなく本殿内部が損傷し、傾いていることなども分かり、全面的に解体して修理することになった。2010年までの約3年間に、2億1000万円をかけて修理される。
神事のあと、境内3カ所に設置された放水銃を使い、本殿脇の林などに向けて放水訓練が行われたが、1カ所の放水銃が厳寒で凍り付いて水が出ないアクシデントも。水抜きがされていなかったのが原因らしく、氏子らは「訓練をしてよかった。今後は注意して、いざという時に備えたい」と話していた。【小林哲夫】
1月29日朝刊