◇先送り、規模縮小の末
花巻空港の新ターミナルビルの新築工事安全祈願祭が25日、花巻市の現地であった。来年4月上旬には新しい空の玄関口がオープンする。エアバス330の離着陸が可能になるほか、国際線待合室が新設されるなど、国際便利用者には便利になる。
現在のビルは隣接の駐機場(エプロン)が狭いため、エアバス330やボーイング777など一部の中型機や大型機は止められない。国道沿いで駐機場拡張が困難なため、滑走路反対側に新しいビルと駐機場を建設することにしたもの。
鉄骨3階建て延べ床面積7168平方メートル、事業費22億円。01年3月の基本構想では面積9000平方メートル、事業費42億円の規模で03年度着工の予定だったが、県の財政難や利用客の伸び悩みで先送りされたうえ規模を大幅に縮小した。これとは別に新駐機場整備や、取り付け道路や駐車場の建設に97億円をかける。
ビル建設に先立ち滑走路は05年3月に2000メートルから2500メートルに延長された。しかし大型機離着陸に必要な平行誘導路の建設計画が、凍結されているためビルが完成しても、ボーイング777など大型機は離着陸できない。平行誘導路整備の是非は08年度に公共事業評価委員会が検討することになっている。
祈願祭には関係者約60人が出席。鍬(くわ)入れなどをした。ターミナルビルの久保隆男社長は「高齢者や障害者など誰でも安心して利用でき、岩手の空の玄関口として広く県民に親しまれる施設にしたい」と話した。【石川宏】
1月29日朝刊