廃食油を再利用してBDF(バイオディーゼル燃料)にする地域の取り組みを学ぼうと、インドネシア・ボゴール市の職員らが29日、10年前から天ぷら油の資源回収を続ける京都市山科区の西野学区を視察に訪れた。続々と持ち寄る市民の姿に、一行は「環境への意識の高さを見習いたい」と刺激を受けていた。
同学区は、住民有志で「山科西野地域ごみ減量推進会議・めぐる会」をつくり、毎月一度、村西法子会長(65)方に地域の家庭の使用済み天ぷら油を集め、回収する活動を続けている。
この日、地元のバスなどへBDFの導入を検討しているボゴール市の担当職員や交通関係会社の社員ら6人が訪れ、回収の様子を見学した。家の前に置いた専用ポリタンクに住民が持参した天ぷら油を順番に注ぎ、業者のトラックの荷台のドラム缶に移し替えるまでの作業を興味深げに眺めた。
代表のハサン・ハンバリさん(45)は「BDFの使用は化石燃料削減につながるので、ボゴールでもぜひ普及させたい」と意欲を膨らませ、買い物客が使用済み油を持ち寄る山科区内のスーパーなども続いて視察した。
めぐる会の村西会長は「環境保護は地球全体の問題。取り組みが世界に広がる手伝いができてうれしい」と話していた。