【国頭】県が国頭村で進めている林道建設は違法な工事だとして、県内在住の9人が工事への公金支出差し止めなどを求めている訴訟(沖縄命の森やんばる訴訟)に関して、本土で同様の訴訟を起こしている弁護士や学識者が28日、同村内の林道を巡り、現状を視察した。
視察したのは河野昭一京大名誉教授(環境生態学)、北海道知事などを相手に損害賠償請求を提起している市川守弘弁護士ら6人。やんばる訴訟原告の1人、平良克之さん、やんばるの自然を歩む会の玉城長正会長の案内で謝敷林道や宇嘉林道沿いで保全林整備事業のため、2ヘクタールが伐採されている現場を回った。
30日のやんばる訴訟第2回公判で意見陳述予定の市川弁護士は「希少生物がすむ森の機能や赤土が流れ込む海への影響を考えれば、許されない行為」と話した。河野氏は「環境をテーマにする北海道洞爺湖サミットを前に、日本は責任を持って足元から取り組むべき」と述べた。一行は第2回公判後、那覇市の八汐荘で開くシンポジウムで現地報告する。