【岐阜県】下呂市萩原町萩原の精肉店・天狗(てんぐ)が本年度の優良経営食料品小売店等全国コンクール(食品流通構造改善促進機構主催)で最高賞の農林水産大臣賞を受けた。独自の経営努力で消費者の支持を集める小売店を表彰しており、県内の店が大臣賞を受けるのは3件目。戸谷吉之社長(52)は「経営理念が評価され自信が持てた」と喜んでいる。
食料品を扱う全国の38店が応募。経営手法の独創性や地域貢献、経営状態などで評価した。今回は、ほかに三重県と埼玉県の2店が農水大臣賞に選ばれた。
天狗は1953年の開店で、89年に戸谷さんが母の道子さん(73)から経営を受け継いだ。看板商品の飛騨牛に加え、ここ数年は豚肉の「けんとん」、米の「龍の瞳」といった安全性の高さを売り物にする地元産食材の提供を進めている。
弁当や総菜の種類も豊富で、地元の人たちの根強い支持を受けている。けんとんハムの開発や、他業種と組んでバイオマス(エネルギーとして利用可能な生物資源)の研究グループをつくるなどの活動も受賞のポイントとなった。戸谷さんは「気を緩めることなく、食べ物から地域の活性化につながる取り組みを続けたい」と話していた。
(福本雅則)